NHK朝ドラ『あさが来た』今秋放送! 初の幕末舞台に実在した女性実業家を描く

今秋より放送するNHK朝の連続テレビ小説『あさが来た』の制作が発表された。『カバチタレ!』『マイ☆ボス マイ☆ヒーロー』『聖女』などで著名な脚本家・大森美香を迎え、朝ドラ初の江戸時代・幕末を舞台に、実業家であり、女性教育に尽力した実在の人物・広岡浅子の半生を描く。
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明治維新の荒波の少し前、生まれた時から許嫁を決められた姉妹がいた。ふたりはそれぞれ大阪で1・2を争う両替商に嫁ぐものの、姉の嫁ぎ先は倒産、ヒロインである妹の嫁ぎ先も蔵の中は空っぽ。ヒロインは、「金儲けは性に合わない」という夫に代わって実業界に身を投じ、時代に先駆け、銀行、生命保険を設立。後には日本最初の女子大学設立に尽力する。
14日に行われた制作発表会でプロデューサーの佐野元彦は、「これほどの活躍をした女性が大阪にいたということを大阪の図書館で見つけた時の驚きはとても大きかった」と広岡浅子を知った経緯を明かし「幕末から明治期に信じられないような仕事をたくさん実現させたのには、その彼女を一生、黒子のように、そして陽気に支えた夫の存在があったから。その夫婦の物語をフィクションとして描いてみたいと思った」と話す。
また脚本家の大森は主人公の人物像について「閉塞感のある時代の中で、実にのびのびと、男まさりでありながら、女性らしいしなやかさ、柔らかさを忘れずに生きた女性」と分析。「“あさちゃん”という女性が誕生したのは、彼女を理解し応援してくれる家族やたくさんの方々がいたから。その人間模様をたくさん描き、明るくて楽しい朝を毎日お送りすることができたらなと思います」と作品へ込める意気込みを語った。
NHK連続テレビ小説『あさが来た』は2015年9月28日より放送。