ダニエル・ラドクリフ、人気ゲーム『GTA』舞台裏を描く映画で主演か

映画『ハリー・ポッター』シリーズのハリー役でブレイクして以来、映画のみならず舞台やテレビドラマでも活躍を続ける俳優ダニエル・ラドクリフが、過激な暴力描写で話題の人気ゲーム『グランド・セフト・オート』(通称:GTA)を巡る実話をベースにした作品に出演する可能性があるという。
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The Hollywood Reporterによると、ゲームと同名タイトルの新作『 Grand Theft Auto(原題)』はBBCフィルムズが製作を進めているドラマとのこと。ゲームのクリエイターで開発会社ロックスター・ゲームスの共同創業者であるイギリス人サム・ハウザーと、ゲームの暴力表現に反対し、ハウザーと同社を攻撃した米フロリダ州マイアミの弁護士ジャック・トンプソンの攻防を描くという。ダニエルは現在、ハウザー役でBBCフィルムズと出演交渉を進めているとのことだ。
トンプソンは『グランド・セフト・オート』を始めとするシミュレーションゲームの多くを「殺人シミュレーター」と呼び、発売中止を求める活動や訴訟などを起こした人物。裁判で虚偽の証言を行うなど、法律家としてあるまじき行為が問題になり、2008年に弁護士の資格を剥奪されたことでも知られている。トンプソン役の俳優は未定とのこと。その他のキャストについての詳細は不明。
ゲーム『グランド・セフト・オート』はタイトルが示すとおり車両の窃盗や犯罪行為をテーマにしており、その内容や過激な暴力描写が問題視された。現在『グランド・セフト・オートV』まで出ており、2014年3月現在、全世界でシリーズ累計1億8500万本を売り上げたという。
監督を務めるのは、イギリスのドラマシリーズ『Misfits/ミスフィッツ - 俺たちエスパー!』や、2015年秋にイギリス公開を控えている『Kill Your Friends(原題)』などでメガホンを取ったオーウェン・ハリス。デヴィッド・クシュナー著のノンフィクション『Jacked:The Outlaw Story of Grand Theft Auto(原題)』をベースに、ジェームズ・ウッドが脚本を執筆した。今月20日(現地時間)からの撮影を予定している。