ダウン症の赤ちゃんが空を飛ぶ! クリエイティブな父が込めたメッセージとは

アートディレクター、ウェブデザイナー、そして写真家として活動するアラン・ローレンスは5人の子を持つ父親だ。末っ子のウィルはダウン症で、現在18ヵ月。そしてローレンスがその芸術的なスキルを活かし製作した、ウィルが空を飛ぶ写真が今話題を呼んでいる。
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米国では毎年約6000人、約691人に1人の確率でダウン症の赤ちゃんが誕生している。ダウン症は発達に影響を及ぼすほか、特定の身体的な特徴をもたらす。そしてこの写真プロジェクトが伝えるメッセージは、ダウン症を理由に何かを我慢したりためらったりする必要はない、というものだ。
このアイディアは、ウィルの独特なハイハイのスタイル…まるで飛び立つ準備をしているような様子から得たもの。BuzzFeedに対し、ローレンスは「ウィルがいつか離陸して飛び立ってしまうのではないかっていう、我が家のジョークだよ」とコメントしている。
これらの写真が拡散し始めてから、ローレンスはこの写真が新しくダウン症の赤ちゃんの親になった人々に対し、どれだけ力強い応援になっているか気づいたという。
「親の方々にポジティブな捉え方をして欲しい。このプロジェクトは、ウィルが僕たちの家族にどれだけの幸運をもたらしてくれたかを表現する方法だったんだ。彼は負担ではないし、彼の存在で何か制限されてもいない。彼のおかげで、様々な新しい経験をすることができている」と続けている。
ローレンスは、クラウドファンディングサイトの Kickstarter で、ウィルの写真を中心としたカレンダー発売のプロジェクトを立ち上げ、収益の半分はダウン症の人々をサポートする慈善団体に寄付される。4月5日のプロジェクトスタートから調達された資金は既に目標額の1万2500ドルを突破し1万4000ドル(約166万円)を超え、支援者は285名にものぼっている。