スーパーの売れ残り商品はチャリティーに! フランスで画期的な取り組み

フランスは食品廃棄物を減らすため、大規模なスーパーマーケットには売れ残った食料品を慈善団体もしくは動物の食糧を必要としている団体に寄付するよう義務づけた。
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Guardianによると、その法案はフランスの国民議会を満場一致で可決され、中道右派の代議士イヴ・ジェゴ氏は議会で「慈善団体が食糧を必要としている事実は、間違いなく緊急の問題だ。この法案が心を動かすのは、これによって我々の心が困っている他者に対して開かれる点だ」と語った。
国会議員たちの珍しい満場一致を招いた食品廃棄物は、一部スーパーでは再び誰かの手に渡ることがないよう、科学的に食品を破壊しているというのが現状だ。Guardianによると、4305スクエアフィート(約400平方メートル)を超える店舗は来年の7月までに慈善団体と契約する必要があり、契約されない場合は最高7万5000ユーロ(約1047万円)の罰金を支払う事になる。CBCによると、この法案が適用するのは、販売に最適な時期を過ぎたが傷んではいない食品、またパッケージミスがあるが食べるには安全な商品だと言う。
フランス環境省はReuterに対し、フランスでは一人当たり1年で約20キロもの食品廃棄物を出しているとコメント。Guardianによれば、これは欧州連合の中で4番目に多く、英国、ドイツ、オランダに続く量だという。