本木雅弘、初共演の江口洋介とは良いパートナーに「全身を使ってタッグを組めた」

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江口洋介と本木雅弘が22日、映画『天空の蜂』完成披露報告会に出席。江口と待望の初共演を果たした本木は、「一番印象的だったのは、車のハンドルを奪い合うシーンですね。体力的には大変でしたが、江口さんと全身を使ってタッグを組めた喜びを感じました」とコメント。一方の江口も「価値観の違う技術者同士が男としてぶつかり合う感じが毎日楽しみで、良いパートナーでした」と語り、お互いに称賛の言葉を贈った。
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本作は、ベストセラー作家・東野圭吾が原子力発電所を題材にした同名小説を、堤幸彦監督が映画化した社会派サスペンス。最新ヘリコプター“ビッグB”を乗っ取り、「全国すべての原発の破棄」を要求するテロリストと、その危機に立ち向かう人々の8時間の攻防をスリリングに描く。この日は共演の仲間由紀恵、綾野剛、堤監督も出席し、鬼気迫る本編冒頭13分の映像が初公開された。
不測の事態に立ち向かうヘリコプター設計士・湯原役を務めた江口は、「3.11を経験した上で原作を読ませていただいき、その恐怖をリアルに感じましたね」と胸中を明かし、「本作には、蜂に刺されるようないいセリフがたくさんちりばめられていますが、“人は沈黙してはいけない”という熱いメッセージが伝わってくる迫力のエンターテインメント作品に仕上がった」と自信をのぞかせる。
一方、原子力機器の設計士・三島役を務めた本木も、「映画としては、“ビッグB”という人間が作ってしまった怪物に対峙する群衆というサスペンスの面白さもありますが、原作を読んで、今も胸に突き刺さっているのが“沈黙する群衆”という言葉」とコメント。
「自分自身もさまざまな災害を経て、生き方の再構築をしなければいけない時に、うまく表現できないはがゆさ、恥ずかしさを感じていた。無知であることの罪、自分もその一人だったんじゃないかと痛感し、この作品のメッセージ性に強く惹かれた」と本作への熱い思いを言葉に乗せた。
映画『天空の蜂』は9月12日より全国公開。