リリー・フランキー、中村蒼との2人1役に自信「別人には見えないと思う」

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NHK・BSプレミアムのドラマ『洞窟おじさん』の会見が15日、都内の同局で行われ、リリー・フランキーと中村蒼が出席。43年間のサバイバル生活を生き抜いた男の現在を演じたリリーは、青年期を演じた中村をマジマジと見ながら「こんな男前でも、30年後にはこうなっちゃうんだね。でも、別人には見えないと思う」と2人1役を違和感なく演じられたことに自信をのぞかせていた。
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本作は、元ホームレスの加村一馬氏の回顧録『洞窟オジさん 荒野の43年』をドラマ化した実話の物語。親の虐待を逃れ13歳で家出した主人公が、43年間、ただ生き延びるために自らの肉体と頭脳をフル稼働しサバイバル術を身に付けていく姿をドラマチックに描く。なお、リリー、中村のほかに、尾野真千子、坂井真紀、生瀬勝久らが共演者として名を連ねる。
オファーを受けたときにリリーは、「まず、『洞窟おじさん』というタイトルが素晴らしかったので、この仕事を断るのはしゃくだなと思いましたね。俺が断ったら、きっとピエール瀧がやるんだろうなと。だから、珍しく台本も読まずに決めました」と述懐。
実際に主人公・一馬を演じたリリーは、「なかなかこういうテーマの作品はないので、充実感、達成感がありましたね」と手応え十分。さらに、「自分も20代後半は、洞窟おじさんに近い生活をしていたので、“淋しい”という気持ちがつらいことがよくわかる。人は、煩わしいけれど、誰かといないと落ち着かないもの」としみじみ語り、自身の経験と重ね合わせていた。
一方の中村は、「18歳の一馬をやらせていただいたんですが、髪をボサボサにして、体を黒く塗って、イノシシの毛皮をまとうというヴィジュアルが凄くて、こんなに激しい格好をすることもあまりないので楽しませていただきました。でも、完成品を観て、こんなに“ケモノ感”があったんだ!って驚きましたね」と笑顔で振り返っていた。
BSプレミアムドラマ『洞窟おじさん』は7月20日21時放送。