ホラー映画監督の墓から頭部盗まれる 事件の背景にオカルト儀式?

ホラー映画のパイオニアとして知られるドイツ人映画監督F・W・ムルナウの頭蓋骨が、墓から盗まれていることが明らかになった。Mailonlineによると、泥棒はベルリン近郊のシュターンスドルフにある墓地で、ムルナウの一族の墓所を掘り返し、金属製の棺桶を開けて頭蓋骨を持ち去ったとされる。
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現場には、不自然なロウの残骸が残されていたことから、頭蓋骨がオカルトの儀式のために持ち去られたのではないかとの憶測が飛び交っている。また、荒らされていたのはムルナウの墓のみで、他の家族の墓には全く手がつけられていなかったことから、捜査当局は泥棒が意図的にムルナウの墓を狙ったと見ている。
ここ数年でムルナウの墓が標的とされたのは初めてのことではなく、墓地の管理者はムルナウの残りの遺体を別の場所に移すべきか検討している。また、ムルナウの棺桶を永久に開かぬように閉じてしまうということも選択肢として挙がっている。
ムルナウはブラム・ストーカーの小説『吸血鬼ドラキュラ』を原作とした1922年のサイレント映画『吸血鬼ノスフェラトゥ』で知られる。21本の映画作品を残し、1927年には映画『サンライズ』でアカデミー賞芸術作品賞を受賞。1931年にカリフォルニア州サンタバーバラで起こった交通事故で、42歳の若さでこの世を去っている。