東出昌大、先輩・根津甚八から「タスキ受け止めた」GONIN主演への思い

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俳優の東出昌大が7日、都内で行われた映画『GONIN サーガ』の完成披露記者会見に出席。20年前の伝説的作品に主演することについて東出は、「前作にも出演されていた根津(甚八)さんが同じ事務所ということもあり、プレッシャーというよりも先輩からのタスキだと受け止めて、前作を引き継いでがんばりたい」と引き締まった表情で語った。なお、先日、妻で女優の杏が腸炎で緊急入院したことについて、記者からその後の経過について質問が飛んだが、笑顔のまま無言で会見場をあとにした。
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本作は、1995年に公開された『GONIN』の続編。死闘を繰り広げた男たちが遺したそれぞれの家族の血と宿命に彩られた新たな物語を描き、前作と同じく石井隆監督がメガホンを取る。なお、この日は共演の桐谷健太、安藤政信、土屋アンナ、竹中直人、そして石井監督も登壇。仕事の都合で欠席となった柄本佑はビデオレターで登場した。
ヤクザの抗争で父の命を奪われた男・勇人を演じた東出は、自身の性格と役を照らし合わせながら、「僕が演じた勇人は、父の死後、母を幸せにしようと、それだけを願う優しき青年でした。それがあるキッカケで “タガ” がはずれるわけですが、そういうところは似ているかもしない」とコメント。「僕も、怒ることなく、常に優しくありたいと思っているのですが、家族を傷付けられたり、動物を虐待したりしているのを見たら、きっとタガがはずれますね」と男らしい一面をのぞかせた。
一方、出演者の中で最もアクションシーンが激しい桐谷は、安藤にボコボコにされるエピソードに触れ、「雨の中でやられているシーンは、アクションなのか、本物なのか、観ていただいて判断してもらいたい(笑)。安藤くんはいろんな意味で狂気をはらんでいるけど、ガッツリ来てくれるので、愛情を感じました」と称賛。すると安藤は、「愛情なかったら、恨まれて終わりでしょ!」と照れながら答えると、石井監督が「アンナさんが『健太くん、グーでやられるよ!』って忠告してくれて、僕が安藤くんに『平手でね』ってお願いした」と暴露され、会見場は笑いに包まれた。
映画『GONIN サーガ』は9月26日より全国公開。