『ヘルボーイ』第3弾の製作なるか? 主演ロン・パールマンが最終章への思いを激白

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ギレルモ・デル・トロ監督が2004年にマイク・ミニョーラのアメコミを実写映画化した『ヘルボーイ』シリーズ。カルト的人気を獲得し、第3弾の製作が待望されているが、製作費の工面が難しくなかなか実現できないのが実情だという。そんな中、タイトルロールのヘルボーイを演じたロン・パールマンが第3弾を製作せずにはいられない気持ちを語った。
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ドイツ・ナチス軍の悪業から生まれた悪魔の子ヘルボーイが異色ヒーローとなって活躍するさまを描く『ヘルボーイ』シリーズ。第1弾は世界興行収入約9900万ドル(約118億円)だったがDVDが爆発的に売れ、第2弾『ヘルボーイ/ゴールデン・アーミー』(09)が製作された。第2弾は約1億60000万ドル(約190億円)の世界興行収入を上げたが、DVDが売れなくなった時代に入り、DVDの売上が第3弾の製作を決定付ける起爆剤にならなかったという。
始めから三部作として構想されていたという『ヘルボーイ』シリーズ。「Empire」誌のポッドキャストに出演したロンは、もうヘルボーイを演じる気はなかったがデル・トロ監督から話を聞いて心変わりしたという。「ギレルモから大まかながら三部作がどうまとまるのか聞いた。ものすごく劇的で映画にもってこいのアイデアだったから、絶対に作らなければならないと確信している。始まりがあり、中間があって終わりがある三部作になるはずだったんだ。まだ3分の2しかやってないから、終わらせるまではやり尽くした気になれない」と思ったそうだ。
第2弾の最後にセルマ・ブレア演じるヘルボーイの恋人リズ・シャーマンが双子を妊娠していることが明らかになるが、デル・トル監督がロンに明かした最終章の構想ではこの双子が大きな役割を担っているようだ。「1人は母親似で1人は父親似だ。1人は完全に堕落しているが、もう1人は天使というに相応しい。それはどっちか? 奇っ怪な見た目の奴を天使のような存在にするのは、ギレルモくらいだ。そんな要素がストーリーに加わっている」と、ロンは明かした。
アイデアだけで終わってしまってはもったいないような第3弾の構想。第2弾から約7年の月日が経過しているが、第3弾が実現する日が来ることに期待したい。