クランクイン!

  • クラインイン!トレンド

同性愛を描いた映画、中国で初めて劇場公開へ「映画業界の大きな一歩」

映画

中国で初めて同性愛を描いた映画の上映が認められる(写真は王超監督)
中国で初めて同性愛を描いた映画の上映が認められる(写真は王超監督) ※the guardianサイトのスクリーンショット

 同性愛者を主な登場人物とした映画が、初めて中国で公開される運びとなった。同国のメディア検閲は大変厳しいことで知られるが、同映画の監督は、これは国が変化してきたサインだと見ているようだ。

【関連】ハリウッドで活躍する「ゲイ&レズビアンの有名人」<フォトギャラリー>

 the guardianによると、対象となっているのは中国人男性とフランス人男性の愛を描いた映画『Seek McCartney(英題)』。王超(ワン・チョウ)監督本人が、中国版ツイッター「新浪微博(Weibo)」を通して、作品が検閲をパスし当局が劇場公開を許可したと発表。「映画業界の人々にとっての大きな一歩」とコメントした。

 中国では1997年より同性愛が合法化され、2001年には同国衛生部の“精神疾患リスト”から除外された。しかし、同性婚、さらには家庭を持つことは許されておらず、未だに同性愛は“治療するべきもの”として、教育機関などでも扱われている。

 今回、検閲を通った背景には、同作が中国とフランスの共同制作であることが挙げられる。中国ではハリウッド作品との競争を避け、本国の映画への関心を促進するため、外国作品は年間34作品しか公開が許可されていない。そのため、子どもが観られない作品、観たものに強い影響を与える作品、議論を起こすような作品は排除されがちだ。

 王超監督は、今回の劇場公開許可について前向きな考えを示したが、中国のLGBT活動家のファン・ポポ氏は、「これは、今後中国で製作される同性愛者テーマの映画が、検閲を通りやすくなったいうことでは決してない」と、AFPのインタビューで語っている。

関連記事

あわせて読みたい


最新ニュース

  • [ADVERTISEMENT]

    Hulu | Disney+ セットプラン
  • [ADVERTISEMENT]

トップへ戻る