“猫のための音楽” が登場、リラックス効果でメロメロになる猫ちゃん続出

人間に心地よい音楽が必ずしも動物にとっても良いものとは限らない。「The New York Times」WEB版の記事によれば、世界的に権威のあるワシントン・ナショナル交響楽団に20年間在籍したソリスト、デイヴィッド・テアイは、動物学の専門家らと共に、世界で初めて“猫のための音楽”を編み出したという。
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「猫が退屈しないようにクラシックやフォークなど人間のための音楽をかける飼い主がいますが、それは猫のためとは言えません。猫の体のつくりは人間とは違うのですから」と話すのは、テアイと共にプロジェクトに参加したウィスコンシン大学マディソン校の名誉教授であるチャールズ・ショウドン。制作された音楽は猫の感覚器官に響くよう、特殊な楽器でさまざまな音色をミックスしている。
例えば、早い流れの川のような音と鳥の鳴き声は精力を与える効果があり、猫のゴロゴロと喉を鳴らす音や子が乳を吸うような音はリラックス効果があるという。
ある飼い猫は、新しい家に招かれた際、緊張し家中を走り回り頭をドアに打ち付けるような行動を繰り返しとっていたそうだが、“猫のための音楽”をかけた途端に落ち着きを取り戻し、最後にはスピーカーに巻きつくように横になりリラックスした様子を見せたという。
ショウドン教授とソリストのテアイは、虐待やネグレクトを経験した猫たちの心のケアに役立てるため、さらにリラックス効果の高い音を加える予定だそうで、また、今後は“犬のための音楽”も開発していきたいと語っている。