ジョセフ・ファインズ、マイケル・ジャクソン役批判の声に「僕の肌の色に近かった」

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2009年に急死した「キング・オブ・ポップ」マイケル・ジャクソンが、往年の映画スター=エリザベス・テイラーとマーロン・ブランドと共に9.11事件直後のニューヨークを脱出するロードトリップを描くTV映画が英Sky TVで製作決定。マイケルの役を白人の英俳優ジョセフ・ファインズが演じることが明らかになり物議を醸しているが、当のジョセフ自身も世間と同じようにマイケル役に選ばれて衝撃を受けているという。
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2011年の「Vanity Fair」誌に掲載された記事がベースになるというコメディスペシャル『Elizabeth,Michael,and Marlon(原題)』。マイケルは全米同時多発テロが起きる2001年9月11日の前、確かに7日と10日(現地時間)にニューヨークのマディソン・スクエア・ガーデンで30周年記念コンサートを開催し、エリザベスとブランドーの姿もあったという。
「Vanity Fair」誌の記事ではマイケルの元スタッフが情報元となり、テロの後、空路での移動手段を失った3人が自分たちで車を運転してカリフォルニア州を目指し、オハイオ州まで辿り着いたとなっている。それもブランドーがケンタッキー・フライド・チキンとバーガー・キングを見つけるたびに「寄ろう」と迫り、2人を苛立たせたというエピソード付きだ。エリザベスの友人という人物がこの話を否定したそうだが、当の3人が他界しており真実は闇の中。
ジョセフはEntertainment Tonightとのインタビューで「僕はロンドン在住の45歳の中流階級の白人だ。みんなと同じように衝撃を受けているよ」と語ったが、「マイケルには色素異常の問題があったと記憶している。彼の肌の色は恐らく僕の肌の色に近かったと思う」と、マイケルが尋常性白斑症を患い肌の色が変わっていたことに触れた。そして何より作品は完全なコメディでフィクションなので、真剣に受け止めるものではないという。「突拍子もない作品だが、脚本が素晴らしいんだ。それに3人の絡みが面白い。悲哀にも溢れているだ」とジョセフは説明した。
『Elizabeth,Michael,and Marlon(原題)』は映画『マン・アップ! 恋のロンドン狂騒曲』(未)のベン・パーマーが監督。キャストはジョセフのほか、ストッカード・チャニングがエリザベス・テイラー、ブライアン・コックスがブランドーを演じる。放送時期は未定。