SF映画の金字塔『12モンキーズ』再び! 映画とのシンクロに新たな謎を投下

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鬼才テリー・ギリアムによって生み出され、今なお世界中に熱狂的ファンを有するSF映画『12モンキーズ』が『NIKITA/ニキータ』『ウォーキング・デッド』などを手がけるヒットメーカーたちによってテレビドラマ化。解き明かされなかった映画からの謎&ドラマから加わる謎と、映画を知っていればより楽しいが、知らなくても十分に面白いドラマシリーズに仕上がっており、既にシーズン2の製作も決定している。
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物語の舞台となるのは2043年。謎のウイルスによる伝染病によって人類の99%が死滅し、生き残った人類は地下世界で暮らすことを余儀なくされていた。物理学者ジョーンズ博士は、治療法がないウイルスなら、過去を変えるしかないと、ある理由で独房に閉じ込められていたジェームズ・コールを、ウイルスの脅威の始まりと推定される2015年へと送る。だが、手違いで2013年に着いてしまったジェームズは、キーマンの1人、ライリー博士に会うも、その当時の彼女は何も知らず、情報を得ることはできなかった。だが、ウイルスの重要キーワード“リーランド”から、謎の集団“12モンキーズ”の鍵を握るリーランド・ゴインズの娘、ジェニファーにたどり着く―。
本シリーズは、西暦こそ映画版とは違うが、ウイルス撲滅のためにタイムトラベルを繰り返すという大軸のほか、ブルース・ウィリスやマデリーン・ストーらが演じていた主要キャラクターは、同じ名前と似た役割で登場。一方、ブラッド・ピットが熱演し、アカデミー賞にノミネートされた息子ジェフリー役は、娘ジェニファーと性別&名前を変えたものの、エキセントリックさは健在と、映画版とシンクロする点は多い。こういった点は、映画版を見ていたほうが、ニヤリとさせられることだろう。
ドラマ版はタイムトラベルの回数が多く、登場人物も圧倒的に多くなっているため、そのぶん、物語は二転三転し、展開はスピーディーに。また、映画で解き明かされなかった謎にスポットライトが当たりつつも、新たな謎が登場。例えば、謎の集団“12モンキーズ”は、映画版より重要な役割を持ち、製作が決まったシーズン2へと期待を高める存在となっている。
さらに、キャラクターそれぞれに焦点が当たり、その生い立ちや裏の顔が存在するのも、ドラマならではの面白さだ。そして、そういった深みのあるキャラクターを演じるのが、『NIKITA/ニキータ』のバーコフ役で知られるアーロン・スタンフォード、『SUITS/スーツ』のアマンダ・シュル、『ダメージ』『NIKITA/ニキータ』等のヒットシリーズに出演するノア・ビーンと、海ドラファンにはお馴染みの人気キャストたち。ドラマという知り尽くしたフィールドで、その実力をいかんなく発揮している。
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