渕上舞、ガルパンは「声優人生最後の作品になると思ってた」4年前の出会いは奇跡

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第25回日本映画批評家大賞アニメ部門の授賞式が25日に開催され、新人声優賞に『ガールズ&パンツァ― 劇場版』に出演した渕上舞が選出された。渕上は『ガールズ&パンツァー』は「声優人生最後の作品になると思って臨んだ」と語るなど、本作にかけた4年前の思いを告白し、受賞の喜びを吐露した。
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実写部門に先がけて行なわれた日本映画批評家大賞のアニメ部門。新人声優賞は、サンクチュアリ作品賞に選ばれた『ガールズ&パンツァ― 劇場版』で西住みほを演じた渕上舞、『心が叫びたがってるんだ。』で成瀬順を演じた水瀬いのりが受賞した。
渕上は「西住みほと出会ったのは4年近く前。当時はプライベートや仕事でうまくいかないことがとても多くて、『ガールズ&パンツァー』は声優人生最後の作品だなと思って臨んだ作品でした。そこからこうやって華々しい場に立てるのは奇跡」と感慨深げ。その後、「(本作以外に新しく)大好きな作品、大好きなキャラクターと出会う度に“あの時やめなくてよかったなぁ”と幸せを噛みしめる毎日です。ここから先も、できれば一日でも長く西住みほとともに毎日を過ごしていけたら嬉しい」と述べた。
同じく新人声優賞の水瀬は「成瀬順は言葉を封印された女の子。声優でありながら言葉をつむぐことができないヒロインという、難しい役でした。アフレコをしたときは19で、10代ラストに難しい役を引き当ててプレッシャーもありました」と当時の苦労を述懐。そして「これからも声優という仕事、アニメーションの素晴らしさを伝えていければ」と受賞の喜びを語った。
ダイヤモンド大賞に選ばれたのは、『ハレンチ学園』や『マジンガーZ』で知られる漫画家・永井豪。「アニメーションに関わって45年、漫画家デビューしてから50年になります。アニメーションは、右も左も分からなかった。企画書を書き上げ、キャラクターを山のように描いてシナリオライターの方にお渡しする日々を、漫画を描く合間に行なっていました。死ぬような思いを毎日して、大変な時間を過ごした」と振り返り、トロフィーを右手で握りしめて「ようやく認められたのかな」とほほ笑んだ。
授賞式では他にも、作品賞の『バケモノの子』、ファミリー作品賞の『妖怪ウォッチ 誕生の秘密だニャン!』などが表彰され、関係者が登壇して喜びを語った。
【アニメ部門受賞一覧】
新人声優賞:渕上舞『ガールズ&パンツァー劇場版』
水瀬いのり『心が叫びたがってるんだ。』
最優秀声優賞:小桜エツコ『妖怪ウォッチ 誕生の秘密だニャン!』
中尾隆聖『ドラゴンボールZ 復活の「F」』
サンクチュアリ作品賞:『ガールズ&パンツァー劇場版』
ファミリー作品賞:『妖怪ウォッチ 誕生の秘密だニャン!』
監督賞:橋本昌和『映画クレヨンしんちゃん オラの引越し物語 サボテン大襲撃』
作品賞:『バケモノの子』
功労賞:友永和秀
内田健二
渡辺宙明
ダイヤモンド大賞:永井豪