足が不自由なワンちゃん、筋電義足によって歩行可能に

生体工学に基づき、脚や腕の不自由をカバーする筋電装具。その恩恵を受けるのは、人間だけではない。イギリスで、筋電義足を身に着けた一頭の犬が、“ロボドッグ”として注目を集めている。海外メディアHuffington Postが報じた。
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筋電義足を与えられたのは、シェットランド・シープドッグのロビー。彼は、後ろ足が不自由になったほか、皮膚腫瘍や整形外科的問題によって歩くことが困難になってしまったそう。飼い主でロンドンの南東部に住むシャーマン・スティール氏は、鎮痛剤や外科手術、抗生物質やホルモン補充療法を試したものの、満足いく効果は得られなかったようだ。
シャーマンさんは、海外メディアSWNSによるインタビューの中で、「いくつかの原因によって、ロビーは筋肉が軟化するクッシング病を患わったのです」「ロビーは正常に機能するべきだった後ろ足の手術を受けましたが、クッシング病によって上手く回復せず、骨も接合しませんでした。歩くことはできましたが、彼にとっては苦痛だったでしょう」と語っている。
事態が好転したキッカケは、獣医のピート・ヴァン・ドンゲンから、装具の着用を提案されたことだったという。その勧めに従った結果、現在ロビーは足に負担を与えることなく歩けるようになっている。