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『素晴らしきかな、人生』にある心に響く言葉の力、俳優陣に寄り添う異例の脚本術とは

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ウィル・スミス、ヘレン・ミレンも絶賛する映画『素晴らしきかな、人生』脚本術とは
ウィル・スミス、ヘレン・ミレンも絶賛する映画『素晴らしきかな、人生』脚本術とは(C)2016WARNERBROS.ENTERTAINMENTINC.,VILLAGEROADSHOWFILMSNORTHAMERICAINC.ANDRATPAC‐DUNEENTERTAINMENT,LLC

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 ウィル・スミス主演、共演はケイト・ウィンスレット、ヘレン・ミレン、キーラ・ナイトレイ、エドワード・ノートンと豪華すぎるキャストが話題の映画『素晴らしきかな、人生』。これだけの俳優・女優をキャスティングできたのは、まさに脚本の素晴らしさが要因の1つであり、その陰には、これまであまり前例のないシステムで脚本が作られていたという。果たして、その手法とはどういったものだったのだろうか。

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 本作は、人生のどん底に陥った主人公ハワードが、同僚などとの交流を通じて立ち直っていく姿を描き、様々な試練から再び歩きだす力と感動を与えてくれる、“こころへのご褒美ムービー”。

 悲しみに暮れるハワードを演じるウィルは、「監督のデヴィッド・フランケルが最初に打診した俳優のうちの本当に多くの俳優たちが、すぐに(出演を)承諾した。誰もがこの映画の意義をちゃんと理解し、このストーリーをスクリーン上で描く一員になりたいと思ったんだ。だから、信じられないくらい豪華な俳優と共演できた」と明かす。

 愛の伝道師エイミー扮するキーラは、こう振り返る。「産後直後でホントはまだ働きたくなかったんだけど、この脚本を読んで、やらないワケにはいかないと思ったの。それほど感動したわ」。また、ヘレンも「このストーリーにはオリジナリティがあるわ。それに、こんなストーリーを読んだことがなかったし、『素晴らしきかな、人生』というコンセプトと、それが意味するものに惹かれたわ」と絶賛している。

 これらハリウッドのトップスターを、ここまで夢中にさせた脚本を書いたのが、『ウォール・ストリート』などを手がけてきたアラン・ローブ。「最初はちょっとしたアイデアの思いつきだったけど、ほかの映画の脚本を書いたり、他のことに取り組んでいたりした長い間に少しずつまとまっていったんだ」と経緯を語る。

 その後6ヵ月間、ほかの仕事を断り、本作の執筆に専念。もちろん、脚本は完成したが、それでは終わらなかった。フランケル監督は、ローブと撮影中も密に連携を取り、ローブはキャラクターとセリフをそれぞれの俳優に合わせて練っていったのだ。これは、ハリウッド映画界では珍しくあまり前例のない手法だという。

 「セットでもしょっちゅう脚本を書いていたよ」とローブは思い返す。「ストーリーの構成や核となるものを変えるのではなく、俳優の意見を採り入れて調整したんだ。ウィルのために書く場合は、彼の親友役で登場するエドワードやケイトのために書くときと少し違う。それぞれが、自分の役柄に対する意見を出してくれた。私は毎日セットにいて、俳優たちと一緒にセリフを練っていった。それに関しては、フランケル監督の度量の大きさだと認めなければ。監督が脚本家にそこまで参加させることは滅多にないことだからね」。

 これらのプロセスを経て出来上がったストーリーのメインテーマとキャラクターの一致は素晴らしく、彼らが投げかける多くの“言葉”が観る者の感情を揺さぶっていく。「ユーモアの中に本当のテーマがあり、古き良き映画を思わせる。日本の皆さんが好きな映画だと思うな」とエドワードが口にするように、愛と感動を味わいにぜひ劇場へと足を運んでほしい。

 映画『素晴らしきかな、人生』は2月25日より全国公開。

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