<日本アカデミー賞>最優秀アニメ作品賞は『この世界の片隅に』 『君の名は。』抑えての栄冠!

第40回日本アカデミー賞授賞式が3日、都内で行われ、『この世界の片隅に』が最優秀アニメーション作品賞を受賞した。メガホンをとった片渕須直監督は「途中何度も『もういいか』と思ったけれど、諦めないでよかった」と笑顔を見せた。
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昨年11月に公開されたときは、わずか63館での上映だった『この世界の片隅に』は、映画を鑑賞した人の口コミを中心に作品への高い評価が相次ぎ、最終的には300館以上での上映、動員も150万人を超え、興収も20億を超える大ヒットとなった。
今回は興収244億、動員1880万人を超える歴史的な数字を残している『君の名は。』を抑えての受賞となったが、片渕監督は「6年以上もかかって完成した作品。その期間、諦めずにすんだのは、丸山正雄プロデューサーが『もうちょっと続けよう』って言い続けてくれたからです」としみじみ語ると「もし途中で『もういいか』と思ってしまったら、(主人公の)すずさんというかわいらしい小さな主婦が、見ていただいた人の心に宿ることはなかったのかなって思います。色々な人の支えがあったからこそ、この場に立てているんだと思います」と感謝していた。
また劇中、切ない主題歌「悲しくてやりきれない」を担当したコトリンゴは「6年前にこんなに素晴らしい作品に出会って、いまどんどん世界に小さなすずさんが遠征していっているのをみていると、心から応援したいなって思えます」と喜びを述べていた。
<日本アカデミー賞優秀アニメーション作品賞一覧(★は最優秀賞受賞作品)>
★『この世界の片隅に』
『君の名は。』
『聲の形』
『ルドルフとイッパイアッテナ』
『ONE PIECE FILM GOLD』