ヘンリー王子、地雷除去サポートで母ダイアナの意志受け継ぐ

関連 :
国際地雷デーの4日に英ロンドンでイベント「Landmine Free World 2025 Reception」が開催され、英ヘンリー王子が出席した。ヘンリー王子は亡き母ダイアナ妃が支援していた地雷除去活動の志を受け継ぎ、地雷のない世界を目指す活動に対する思いを語った。
【関連】「ヘンリー王子」フォトギャラリー
ヘンリー王子は20年前にダイアナ妃がパリでの交通事故で死去する前にボスニアに訪問したことに触れ、「同地で母は地雷で脚を失ったムスリム人とセルビア人の2人の少年に会いました。母は彼らの身に起きたことを世界に共有し、歴史を変えるために本日この部屋にもいる活動家達に協力しました」と語った。
ヘンリー王子はスピーチで、その時の少年2人は大人になり、イベントに出席していることを伝えると、「20年経った現在も2人は肉体と心に受けた傷と、義足の交換にかかる高額の費用に苦しんでいます」と厳しい現状を伝えた。
「母はあの8月、亡くなるほんの数週間前に会ったザルコ(少年の1人)とお別れする際に彼に伝えました。“彼が忘れ去られることはない”と」とヘンリー王子。「ザルコとマリク、そして彼らと同じような境遇にある世界中の人々に向けた母の約束を果たすため、皆さんに協力いただけるようお願いします。彼らのためにも僕達がやり遂げ、世界から地雷を除去する必要があるのです」と力説したという。
ヘンリー王子は兄のウィリアム王子と共に、ダイアナ妃が始めた様々な慈善活動を引き継いできたが、今年はダイアナ妃が死去して20年という節目でもあり、普段にも増した決意があることだろう。