『フロリダ・プロジェクト』インスタから抜てきの女優が語る秘話
映画『フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法』から、シングルマザー役で出演したブリア・ヴィネイトのインタビュー映像が到着。演技未経験の素人だったにもかかわらず、インスタグラム上でオファーを受け、たちまち世界に羽ばたく女優となった経緯を明かした。
【写真】シングルマザー役で出演したブリア・ヴィネイト&ポスタービジュアル
昨年5月に開催された「第70回カンヌ国際映画祭」でプレミア上映され、各国ジャーナリストから「歴史に残ることが運命付けられた作品」と絶賛された本作。“世界で最もマジカルな場所”といわれるアメリカ合衆国フロリダのディズニー・ワールドのすぐ外側にある安モーテルを舞台に、社会の片隅で生きる人々の日常を、眩いほどの映像美でカラフルかつリアルに描き出した。全編iPhoneで撮影した『タンジェリン』で世界中を驚愕させたショーン・ベイカーが監督を務めている。
本作でシングルマザーのヘイリー役を演じたブリアは、リトアニア共和国出身でニューヨーク在中の24歳。今回、解禁されたインタビュー映像で、ショーンからインスタグラムを通じてオファーを受けたことを告白している。ショーンの全作品をすぐさま鑑賞し、どれも気に入ったため、「『オッケー』って返事したわ」とブリア。
オーディションから1カ月後には撮影入りしたという。ブリアは「ショーンのおかげでとてもやりやすかった。何もかも初めての私が緊張しないように気を遣ってくれたの」と、現場の雰囲気を伝え、本作への出演について「本当にラッキーだったと思う」と話した。
ヘイリーは定職に就けず、その日暮らしを送りながら娘を育てるという複雑な役柄だが、ブリアは「あの境遇で、母親としてとてもよくやってると思うの」と深い理解を示す。「娘と引き離されないようにしっかり育てようと必死なの。現実は厳しいけれどそう思わないようにしてるわ」とヘイリーのたくましさについてコメント。
さらにブリアは「厳しい現実を生きる人の生活はストーリーとして語られるべきだと思う。それがきっかけで助けやサポートが生まれる。過酷な状況が明らかになれば世の中の注目が集まり改善されると思う。『なにか手助けをしなくちゃ』ってみんなが思うはず」と、映画に込めた思いを語っている。
本作に出演後、ブリアは活躍の場を次々と広げている。GAPのグローバルキャンペーンモデルに選ばれ、CMでは渡辺直美と共演。オリヴィア・ワイルドやエマ・ロバーツらが出演したラッパー・ドレイクの新曲『Nice For What』のMVに出演するなど、“現代のシンデレラガール”と呼べる街道を歩む彼女に注目したい。
映画『フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法』は5月12日より全国公開。

