まだ食べられる? 第一次世界大戦で英国軍兵士に贈られたチョコ発見!

第一次大戦の兵士が遺した103年前のチョコレートが見つかった。装飾が施された缶に入れられたそのチョコレートは、第一次世界対戦中、最初のクリスマスをフランスで迎えたイギリスの兵士たちに贈られたものだという。海外メディアSKYNewsが伝えた。
【写真】103年経っても中身がほぼ完璧に残っていたチョコレート缶&タバコ缶と、持ち主のイケメン下士官リチャード・バリモアさん
その缶入りチョコレートのうち、1缶の持ち主はレスターシャー連隊の兵士、リチャード・バリモアさんだ。彼はチョコレートが好きではなかったため、彼の缶は10本中1本しか食べられていなかったと推測されている。チョコレートのほかに缶入りのタバコも贈られていたが、非喫煙者だったようでそちらも無くなっているのは3本だけだった。ほかにメダルや冊子や写真、伍長のプレートなどもある。
バリモアさんが残したチョコレート缶、タバコ缶、メダルなどはEddisons CJM社でオークションにかけられる。同社のポール・クーパーは「チョコレートの缶は、マンスフィールドに拠点を置く世界有数の装飾缶メーカーBarringer Wallis & Mannersのもの」だとして、「容器が見つかるだけでも珍しいが、チョコレートがまだ入っているなんて信じられない」とコメント。
なお、チョコレートの状態はかなり良く、またチョコレートは食品として劣化しにくいとのことだが、彼は「食べてみたいとは思わない」とも語っている。
チョコレートの持ち主であるバリモアさんは、軍隊での功績から数々のメダルを授与された。1919年に除隊した後はレスターシャーに戻り、1967年に亡くなったという。