堤真一×柳楽優弥×川栄李奈共演、重松清原作『泣くな赤鬼』映画化

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俳優の堤真一、柳楽優弥、川栄李奈が、ベストセラー作家・重松清の短編集『せんせい。』所収の『泣くな赤鬼』の映画化作品で共演することが決定した。堤は「野球部監督と一生徒の関係が丁寧に描かれていますが、どこか親子にも通じるような、人と人との関わりについて深く考えさせられる作品です」とコメントを寄せている。
【写真】袴姿が様になっている堤真一
物語の主人公は、陽に焼けた赤い顔と、鬼のような熱血指導から「赤鬼先生」と呼ばれていた城南工業野球部監督・小渕隆。甲子園出場の夢が叶わず、野球への情熱も衰え、定年間際の疲れた中年になっていた小渕は、ある日かつての教え子・斎藤智之(愛称ゴルゴ)と病院で偶然にも再会する。野球の素質はあるものの、堪え性のない性格ゆえに挫折し、高校を中退したゴルゴは、結婚して家庭を築き、立派な大人に成長していたが、末期がんで余命半年だった…。
小渕を演じる堤は「重松清さん原作の映像化は、ドラマ『とんび』以来2作目です。重松作品の読み物としての面白さはもちろんですが、この作品には、映像化によって、物語の奥にあるものを小説とは違った形で引き出し、膨らませることができる…、そんな可能性を強く感じました」とコメント。「この作品に触れて、今、自分の学生時代の思い出が鮮明に蘇ってきています。やはり先生と生徒との繋がりは、たとえ頻繁に会うことは無くなっても、その記憶は深く残っていますから。まずはバッティングセンターへ行こうかな(笑)」とも話している。
ゴルゴ役の柳楽は「堤真一さんが主演される作品に参加させて頂けるという事がとても嬉しいです」と言い、「自分の学生時代と状況は違いますが、先生と生徒の関係性に感情移入しながら一気に読み終えました。本当に感動しました」と原作を絶賛。ゴルゴを献身的に支える妻・雪乃に扮する川栄は「素晴らしい役者さん達と共に頑張りたいと思います。この作品は涙なしでは見られないと思います。原作の短編集がどんな長編ストーリーになるのか楽しみにしていてください」とメッセージを寄せている。
映画『泣くな赤鬼』は2019年に全国公開。