長州力、『西郷どん』で初大河 リキラリアット食らわせファン歓喜

NHK大河ドラマ『西郷どん』(NHK総合/毎週日曜20時ほか)の27話「禁門の変」が22日に放送され、プロレスラー長州力が大河デビューを果たした。必殺技でもある“リキラリアット”を見せると、ファンの歓喜は一気にピークに達した。
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薩摩の司令官役である「軍賦役」となった吉之助(鈴木亮平)。ある夜、都が長州によって焼き尽くされるという瓦版を謎の男から渡される。後日その男が定宿「鍵屋」に来訪。彼は長州藩士・桂小五郎(玉山鉄二)と名乗り、一橋慶喜(松田翔太)に会わせてくれと吉之助に直訴。「長州藩の本意は戦をすることではないことを伝えたい」と訴える。
後日、吉之助は宴席をもうけて、慶喜と小五郎を接見させる。慶喜に向かって「長州の暴発は一命に代えても鎮めます」と誓った小五郎はその後、古高俊太郎ら過激派への説得を始める。
場面は変わり、1ヵ月後。慶喜が、京都守護職・松平容保(柏原収史)と会話しているシーンの後、「その夜、松平容保の命を受けた新選組が、長州藩士の謀議の場、池田屋を襲撃。激しい戦闘の末9名を惨殺したのです」というナレーションとともに再現が入り、池田屋事件は約10秒で終了した。
視聴者は、古高の拷問シーンも、土方歳三も近藤勇も出てこない池田屋事件にあ然。「お皿片づけてたら池田屋事件も片付いててめっさびっくりした」「池田屋事件、あっちゅうまに終了… いや、薩摩メインだから予感はしてましたけど」といった声が上がった。
代わりに時間が割かれていたのが、その後、薩摩藩と長州藩が戦った「禁門の変」。
長州藩士・来島又兵衛には同郷のプロレスラー・長州力が。革命戦士の異名を取る彼が、ガタイの良い体に鎧を身にまとい「相手は憎っくき会津の兵どもじゃ、遠慮はいらん、たたきつぶせ~!」と意外に滑舌の良い声で開戦の合図を叫ぶと、「おのれ薩賊めが」と勇ましく突進。
さらに、相手の喉下に腕をたたきつけると同時に、マットに沈める得意技“リキラリアット”を敵兵にお見舞いするなど、往年のプロレスファンを喜ばせていた。