夫に疑惑のノーベル賞、夫婦関係は崩壊へ…『天才作家の妻』特報公開
アカデミー賞6度ノミネートの実績を持つ女優のグレン・クローズが主演する映画『The Wife(原題)』が、邦題を『天才作家の妻 ‐40年目の真実‐』として公開されることが決定。特報映像とポスタービジュアルが解禁された。
【写真】来日会見に登場したグレン・クローズ
本作は、スウェーデンのストックホルムで華やかに行われるノーベル賞授賞式を背景に、人生の晩年に差しかかった夫婦の危機をリアルかつ残酷にあぶり出した心理サスペンス。本国アメリカでは8月17日に公開され、当初4館という小規模公開ながら、スクリーンアベレージ(1スクリーン当たりの興行収入)は2.7万ドル(約300万円)と、大規模作品を抑えて全米No.1を記録。ワシントンD.C.、シカゴ、サンフランシスコと10都市程度まで公開規模を拡大したほか、グレンが悲願のアカデミー賞を本作で受賞できるか、注目を集めている。
現代文学の巨匠ジョゼフとその妻ジョーンはノーベル文学賞受賞の吉報を受け、ストックホルムを来訪する。しかし、ジョセフの経歴に疑惑を抱く記者ナサニエルから夫婦の“秘密”について問われ、ジョーンは動揺。ジョーンは豊かな文才に恵まれていたにもかかわらず、あることがきっかけで作家の夢を断念した後、ジョゼフの“影”としてその世界的成功を支えていたのだ。ずっと押しとどめていたジョゼフへの不満や怒りがジョーンの中でわき起こり、長年の夫婦関係は崩壊に向かっていく…。
映画『アルバート氏の人生』などでアカデミー賞にノミネートされたグレンがジョーン役を、海外ドラマ『ゲーム・オブ・スローンズ』などに出演するジョナサン・プライスがその夫のジョゼフ役を務める。記者のナサニエルに扮するのは、『インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア』のクリスチャン・スレーター。
公開された特報映像では、ジョゼフがノーベル賞受賞の報を受ける場面を皮切りに、ナサニエルが「(ジョゼフの作品を)書いているのはあなたでは?」とジョーンを追及する姿、ジョーンが手にした本を激しい剣幕で床に投げ捨てる姿をピックアップ。最後のシーンでは、ジョーンの「本当のことを知りたい?」という意味深な問いかけも飛び出す。
ポスタービジュアルは、自信に満ちた表情のジョゼフの一歩後ろに立つ、ジョーンの何か言いたげな表情が印象的なデザインとなっている。
映画『天才作家の妻 ‐40年目の真実‐』は2019年1月26日より全国公開。