映画初主演の川栄李奈 「演技がこちらの想定を超えてくる」 監督が絶賛

女優の川栄李奈が21日、都内で行われた初主演映画『恋のしずく』の舞台挨拶付き上映会に瀬木直貴監督と共に登壇。日本酒造りの現場を描いた作品とあり、毎晩“自主トレ”と称して飲み会が行われていたというロケ現場の思い出を語った。
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日本三大銘醸地の1つとして知られる広島県・西条を舞台に、川栄演じる農大生・橘詩織が酒造りや恋に奮闘する姿を描くこの作品。観客の前に登場した川栄は、「公開されることになってすごくうれしい。クランクインしたのがちょうど去年の10月20日だったので、1年があっという間でした」と感無量の様子。
普段あまり日本酒は飲まないという川栄は、「詩織もそうですけど、私自身も酒造りについていろいろ学ばせていただきました」とコメント。そんな川栄について瀬木監督は「演技がこちらの想定を超えてくる。アドリブのシーンも結構あるんですけど、カットを掛けたくない。ずっとこの人の芝居を見ていたくなる、そんな女優さん」と大絶賛していた。
また、ロケ中は共演キャストの仲がよく、とても雰囲気が良かったそう。小市慢太郎や宮地真緒ら日本酒好きが多かったこともあり、「“自主トレ”と称して毎晩飲みに行ってました(笑)」と明かした瀬木監督は「酒造りというのは半年間、蔵に住み込みで造っていくんですね。その人間関係を緊密にするためにトレーニングしてるんだ、とおっしゃってましたけど」と理由を明かした。
その“自主トレ”には川栄も「役作りで行かせていただきました」とのことで「いろんな種類のお酒を飲んでは、宮地さんがその感想を語ってくれるんです」とその様子を楽しそうに話した。
最後に瀬木監督があいさつで、この作品が2月に急逝した大杉漣の遺作であること、そしてロケ地である広島県が西日本豪雨での被災地であることに触れ、「被災地の方の気持ちを思うと、まだまだ復興はこれから。これからも寄り添っていたい」と真摯にその思いを語った。
映画『恋のしずく』は公開中。