S・ランプリング主演『ともしび』、夏木マリの凄みのある語りが響く予告

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映画『さざなみ』『まぼろし』の名女優シャーロット・ランプリングが主演を務め、2017年ヴェネチア国際映画祭コンペティション部門の主演女優賞を受賞した映画『ともしび』の予告編が解禁。ナレーションを担当した女優の夏木マリの凄みのある語りが、人生の終盤にさしかかった1人の女性の“生き直し”を描く映像により重厚感をもたらすものとなっている。
【写真】「シャーロット・ランプリング」フォトギャラリー
本作は、さまざまな業を背負ったヒロインのアンナ(シャーロット)が、人生の終盤にそれまで積み上げてきたものを失い、“生き直し”を図るまでの哀しみと決意をミステリアスなタッチで描くドラマ。アンナとその夫は、慎ましく暮らしていたが、夫が犯したある罪により、その生活は歯車が狂い始め、やがてそれは見て見ぬふりができないほど大きくなっていく…。
このたび解禁された予告編では、「私はまた戻ってしまった。あなたのお人形に」とアンナがつぶやく意味深なセリフからスタート。その後は夫と囲む2人の食卓や家政婦の仕事、演劇のワークショップといった平穏な日常の光景が続くが、ある日夫が突然収監されてしまう。そして、「夫が収監されたその日から、私の中で何かが崩れ始めた」という夏木の語りの後、ヒロインの人生の歯車が狂い始めていく様が描かれていく。
通っていた会員制プールで「この会員証はもう使えない」と告げられ、家の天井には上の階から漏れ出す汚水によるシミが現れる。疎遠になっている孫のためにケーキを焼き息子の家も訪ねるも拒絶され、駅のトイレで号泣するアンナ…。
そんな中、夫の部屋の掃除の最中に偶然ある写真を見つける。「見つけたの、あの写真を」と収監された夫に告げるアンナ。「人生の終盤、積み上げてきたものを失った1人の女の“生き直し”の物語」という夏木のナレーションの後、「一人で向き合わなくては。自分自身と」と語るアンナが、海辺を歩く姿で映像は締めくくられる。
映画『ともしび』は2019年1月より全国順次公開。