綾野剛&松田龍平が初共演 芥川賞受賞『影裏』を映画化

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俳優の綾野剛が主演を務め、松田龍平が共演する映画『影裏』が2020年に全国公開されることが決定。綾野は本作について「これほど愛おしく苦しく刹那な人を生きたことがありません」と語っている。
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本作は、2017年文學界新人賞を受賞し、同年の第157回芥川賞を受賞した沼田真佑の同名小説を、『るろうに剣心』シリーズ、『3月のライオン』の大友啓史監督のメガホンで映像化したヒューマンミステリー。
今野(綾野)は、会社の転勤で移り住んだ岩手で、同僚の日浅(松田)と出会う。慣れない地でただ一人、日浅に心を許していく今野。日浅との交流に今野は言いようのない心地よさを感じていた。しかし日浅が突然、今野に一言も告げずに会社を辞めたことから二人は疎遠に。後日、日浅が行方不明になっていることを聞いた今野は、日浅を探そうとその足跡を辿っていく。そのうちに、彼の周囲の人々の話から、今野は日浅の数々の影の顔、裏の顔を知ってしまう…。
主人公の今野を演じる綾野は「私の中で静かに生きていた感情を、今野秋一は呼び覚ましてくれました」と語ると、続けて「そして日浅は、今野の中で生きる微かな影裏を見つけてくれた。そして照らしてくれた」とコメント。さらに「影裏で生きる全ての人々に出会えた事、大友監督の眼差し、各部署の愛、松田龍平さんが日浅であったからこそ、私は私で居られた。心から感謝します」と共演者やスタッフに謝辞を述べた。
一方、今野と交流を深めながらも行方不明となる日浅を演じる松田は本作について「表があればもちろん裏もあって。大抵の人は裏は見せないもので。人によっては裏表なんてものは大して差がないのかもしれませんが」と話すと「どんな映画になるのか、とても楽しみです」と期待をにじませた。
映画『影裏』は2020年全国公開。