ジェームズ・キャメロン緊急会見『アリータ』25年越しの映画化に原作・木城も感動

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木城ゆきと原作の伝説的SFコミック『銃夢』を、20年以上の構想を経て巨匠ジェームズ・キャメロンの製作・脚本で実写映画化した『アリータ:バトル・エンジェル』。原作ファンはもとより、世界中の映画ファンが注目するなか、果たしてどんな映像世界を魅せてくれるのか? 日本独占の緊急会見に出席したキャメロンが、本作に込めた思い、制作の舞台裏、さらにはキャラクター造形へのこだわりなどを熱く語った。
【写真】原作者・木城ゆきと登場「ジェームズ・キャメロン 緊急! 日本独占生中継会見!!!」の様子
本作は、『アバター』『タイタニック』で全世界歴代興収1、2位を独占する稀代のヒットメーカー、キャメロンが木城の原作に心酔し、長い歳月を掛けて完成させたSFアドベンチャー。サイバー医師のイド(クリストフ・ヴァルツ)に拾われ、新たな身体(ドールボディ)で蘇ったサイボーグ少女アリータ(ローサ・サラザール)の“心”の成長と逃れられない“運命”を壮大なスケールで描く。今回、キャメロンは製作・脚本を担当し、『シン・シティ』などのロバート・ロドリゲス監督がメガホンを取った。
●心を持ったアリータにゾッコン!
25年前、ギレルモ・デル・トロ監督から『銃夢』を紹介され、その斬新で創造的な世界観に魅せられたというキャメロン。特に主人公アリータへの思いが強く、「開放的かつ強靭なハート、弱き者を助ける正義感、そして時折見せる優しさと脆さ…(サイボーグでありながら)彼女が持っている人間的な魅力に心を奪われてしまった」とゾッコンの様子。アリータと彼女に好意を寄せる若者ヒューゴ(キーアン・ジョンソン)との切ないロマンスも大きな見どころで、『タイタニック』へのオマージュとも言える描写も見られるが、細かい演出については言及を避けながらも、「私はラブストーリーが大好きだからね」とニッコリ。
『アリータ:バトル・エンジェル』場面写真 (C)2018 Twentieth Century Fox Film Corporation
「確かに『タイタニック』の階級違いの悲恋も、『アリータ』のサイボーグとサイボーグを敵視する人間との悲恋も、 古典的な“ロミオとジュリエット”スタイルだが、今回は若い男女のロマンスだけではなく、アリータと彼女を救ってくれた医師イドとの父娘のような関係も一種のラブストーリーとして描かれている。思春期のアリータと大人へと成長するアリータ、この作品には2つの恋愛軸があるので、そこもぜひ注目してほしい」と強調した。
●原作者・木城も登場! 完成作品に感動
ところで、今回20年以上の歳月をかけて、作品をようやく完成させたわけだが、なぜこんなにも時間が掛かってしまったのか?「実は当初、『アバター』と『アリータ』の両プロジェクトを同時に進めていて、どちらを先にやるか、決めかねていたんだ。そんなある日、いろんな技術的なテストを『アバター』でやったことから、その流れで、「じゃあ、こちらを先に作ろう」ということになった。ところが、『アバター』が大ヒットしたことから続編の話が出てきてしまい、『アリータ』の製作に着手できない状況になった」と説明。