戸田恵梨香、子どもたちへの思い「未来をつないでいかなければ」

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女優の戸田恵梨香、アーティストで女優の大原櫻子が、19日に都内で開催された映画『あの日のオルガン』特別先行試写会に登壇した。戸田はある子役とのエピソードを振り返り「この子たちの未来を、私たちがつないでいかなければならないっていう責任が今ある」と思いを明かした。
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1944年の東京を舞台に、戸越保育園の保母たちのリーダー・板倉楓(戸田)が、音楽好きで天真らん漫な保母・光枝(大原)らと力を合わせ、戦争から子どもたちの命を守るために奔走する姿を描く本作。この日はメガホンを取った平松恵美子監督に加え、映画や保育を学ぶ学生たちも集まった。学生に、作品を通じて子どもたちから学んだことを聞かれた戸田は、あるシーンの撮影で、1人の子役が「どうして楓先生泣いてるの?」と尋ねたことを紹介。
戸田は「『戦争に怒ってるんだよ』って、私じゃなくて、違う共演者の女優さんがお話してくれていたんですけど、(その子役が)『なんで戦争なんかやるの?』って。『戦争なんてしなかったらいいのに』って。すごく純粋な心で、純粋な目で、聞いてきたことがあって。それにハッとさせられるというか」と述懐。
続けて「私たち自身も『なんで戦争なんて!』って思っているところってあるけど、やっぱり子どもの言葉を聞くと、『この子たちのために本当に守らなきゃ!』って。この子たちの未来を、私たちがつないでいかなければならないっていう責任が今あるんだなっていうことを、実感させられました」と感慨深そうに語った。
一方の大原は「子どもたちの笑顔を見ると『この子たちを守っていかなきゃな』って思う。難しい質問を私はされたりしなかったんですけど、1秒1秒、一生懸命生きて、1秒1秒、楽しんでいるその姿が、一番勉強になった感じがしますね」と、しみじみ。子どもたちと接するうえで一番大変だったことを聞かれると「言葉の受け取り方がすごくピュア」といい、「分かりやすく言わなきゃいけないし、ニュアンスというか、チョイスっていうのが、(子どもたちの受け取り方は)ピュアだから難しい」と話していた。
映画『あの日のオルガン』は2月22日全国公開。