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高良健吾、“ちゃんばら”に挑む 多部未華子共演『多十郎殉愛記』予告

映画

『多十郎殉愛記』メインカット
『多十郎殉愛記』メインカット(C)「多十郎殉愛記」製作委員会

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多部未華子

 俳優の高良健吾が主演を務め、女優の多部未華子と共演する時代劇映画『多十郎殉愛記』より、予告編が解禁された。高良扮する長州藩きっての剣豪だった多十郎の鬼気迫る殺陣シーンを満載した、迫力あふれる映像となっている。

【写真】多十郎を演じる高良健吾

 本作は、菅原文太主演『木枯し紋次郎』シリーズ、『まむしの兄弟』シリーズ、『真田幸村の謀略』など、50年以上にわたり数々の娯楽大作を世に送り出してきた中島貞夫監督による、平成最後の“ちゃんばら”時代劇。中島監督は「京都撮影所の伝統である“ちゃんばら”を後世に伝えたい」という熱い思いから、20年ぶりに長編時代劇のメガホンをとった。

 根無し草のように生きながらも、ひとたび剣を持てば凄まじい強さと色気を放出する新ヒーロー、多十郎を演じるのは、本作で初の本格的な“ちゃんばら”に挑んだ高良健吾。はかなげな表情の中に芯の強さを秘めた、ワケありの小料理屋女将おとよ役には多部未華子。そして、大志を抱いて京へ上ってきた多十郎の弟・数馬を木村了、後に“維新の三傑”と呼ばれた桂小五郎を永瀬正敏、多十郎の前に立ちふさがる最強の敵・溝口蔵人を寺島進が演じる。また、中島監督の一番弟子である熊切和嘉が監督補佐として参加している。

 幕末の京都。親の残した借金から逃げるように脱藩し、上洛してきた長州脱藩浪人・清川多十郎(高良)。大義も夢もない彼は、好意を寄せるおとよ(多部)の思いに気付きながらも、孤独であろうと日々を無為に過ごしていた。京都見廻組による取り締まりが強まる中、腹違いの弟・数馬(木村)が脱藩し、兄の元へとやってくる。その頃、町方からの注進で多十郎の存在を知った見廻組は、新撰組に先んじて手柄を立てようと多十郎の捕縛に動き出す。すべてを捨てた男。そんな男を愛した女。慕っていた兄を追う弟。三者三様、それぞれの想いを胸に、見廻組との死闘が繰り広げられる。

 予告編では、高良演じる多十郎が、何十人もの敵に囲まれながら必死の鋭い剣さばきを見せるシーンが描き出される。飲んだくれたり、金をせびってみたりと、ダメな部分も垣間見えるが、それゆえに一度刀を手にした多十郎の殺陣のすさまじさが際立つ内容となっている。

 何かと世話を焼くおとよに対する多十郎の「なんでこんな男に…」という問いに、「こんな女やからや」と答えるおとよの一途な思い。毎日を根無し草のように生きる多十郎はなぜ、命をかけた戦いをすることになったのか、その後のストーリー展開に期待が膨らむ映像となっている。

 映画『多十郎殉愛記』は4月12日より全国公開。

映画『多十郎殉愛記』予告編

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