ホテルにチェックインするはずがコント開始 『僕たちのラストステージ』本編映像

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ハリウッドでサイレントからトーキー期に活躍した伝説のお笑いコンビ「ローレル&ハーディ(極楽コンビ)」の晩年の実話を描く映画『僕たちのラストステージ』より、本編映像が解禁。ローレルとハーディの2人が、ホテルの受付で息の合ったコントを繰り広げる場面が収められている。
【写真】『僕たちのラストステージ』場面写真
本作は、共に人生を歩んできたローレルとハーディの2人が、人生の晩年に差し掛かり、改めて友情、舞台の大切さに気付いていく姿を描く感動作。細身で皮肉屋のスタン・ローレルをイギリス出身の俳優スティーヴ・クーガンが演じ、ふくよかで陽気なオリバー・ハーディをアメリカ出身のジョン・C・ライリーが務める。メガホンをとるのは、映画『フィルス』のジョン・S・ベアード。
この度公開された本編映像は、再起をかけたホールツアーのため、1953年に雨降るイギリスにやってきたローレルとハーディが、最初に宿泊するホテルに到着したシーン。小さく薄汚れたベルボーイすらいないホテルで、オリバーは小さなかばんを持って笑顔で受付にやってくる。その後ろから、スタンが大きな音を立てて、息も絶え絶えに2人分の大荷物を引きずりながら登場。
やっと受付に2人がそろったものの、若い女性スタッフが前にいるにもかかわらず、わざとベルを鳴らすスタン。オリバーが「目の前の彼女が見えないのか? ベルは鳴らさなくていい」と注意するも、スタンはお構いなしにベルをまた鳴らし、見かねたオリバーがスタンの手をはたいてベルを自分のほうに引き寄せる。2人のベルの取り合いが繰り広げられ、最後は呆れたオリバーが、音を立てないようにそっと自分のほうに引き寄せるも、自分の帽子でベルを鳴らしてしまうというお茶目なオチを見せる。さらに、若い女性スタッフから「お2人はもう引退されたかと」と言われ、戸惑いながらも「いや、まだだ。年は食ったがまだ終わってないよ」とジョークを交えながら答える姿も収められている。
このシーンのパフォーマンスは、主演の2人が、演技と振り付けを担当したトビー・セジウィックとゼロから作り上げた完全なオリジナル。映画用に新たなギャグも開発し、息の合った掛け合いを見せている。製作のフェイ・ウォードは、クーガンとライリーについて「2人が主演に決まってとても興奮した。実際、世界を探してもローレル&ハーディになれる俳優は多くない。彼らは本物のコメディアンのように、コメディとしての間合いを完璧に取れるセンスを持っているの。演技を見ていると、本人をそのまま再現しているかのように錯覚する」と絶賛している。
映画『僕たちのラストステージ』は4月19日より全国順次公開。