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梅宮辰夫、『やすらぎの刻』で石坂浩二の亡き父役 倉本聰と12年ぶりタッグ

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ドラマ『やすらぎの刻~道』出演の(左から)石坂浩二と梅宮辰夫
ドラマ『やすらぎの刻~道』出演の(左から)石坂浩二と梅宮辰夫(C)テレビ朝日

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 脚本家・倉本聰が手掛ける帯ドラマ『やすらぎの刻~道』(テレビ朝日系/毎週月~金曜12時30分)に、新たに“第3のパート”が加わり、『やすらぎ』パートの主人公・菊村栄(石坂浩二)の亡き父親役で俳優の梅宮辰夫が登場することが発表された。

【写真】ドラマ『やすらぎの刻~道』フォトギャラリー

 4月にスタートした本作では、テレビの全盛期を支えた人だけが入居を許される老人ホームを舞台に2017年放送された『やすらぎの郷』のその後を描く『やすらぎ』パートと、同パートの主人公・菊村が執筆するシナリオの内容として名もない夫婦の一代記をつづる『道』パートの2つの世界が描かれてきた。

 新たに加わる第3のパートは、複雑に絡み合った2つのパートを整理し、改めてドラマの流れを視聴者に確認してもらおうという狙いから生まれたもの。“あの世”との交流を描いたコミカルで不思議な世界が繰り広げられる。

 ある日、コテージで執筆を続けていた菊村栄のもとに、亡き父・栄一(梅宮)が突如、出現。驚く栄に、天国から来た父は「お前のドラマが、天国で評判だ。今、視聴率ナンバー2だ! 確か先週は85%もいったぞ」と語りかける。「ホント?」と驚く栄が、「ナンバー1は?」と聞くと、栄一は意外な(!?)タイトルを告げて…。

 さらに栄一は、忘れっぽい天国のメンバーのために、ドラマのあらすじを最初から語ってくれと依頼。栄は仕方なく、自身の身に起こった近年の出来事と、ドラマ『道』のこれまでの物語を振り返っていくことに。

 倉本はすでに最終話までのシナリオを執筆済みだったが、第3のパートを思いつくとすぐに筆を執り、一気に書き上げたという。いわゆる“総集編”や“振り返り”にとどまらない、この新パートだけでも楽しめる特別なステージとなっている。

 梅宮は倉本作品にはこれまで人気ドラマ『前略おふくろ様』(1975~77年/フジテレビ)や『拝啓、父上様』(2007年/フジテレビ)に出演。昨年9月に前立腺がん、今年1月に尿管がんの手術を受け、現在は人工透析も行っているが、今回は40年以上もつきあいのある倉本作品だからこそ出演を決意。12年ぶりのタッグが実現した。

 第3パートの初回収録当日、梅宮はどてら姿に身を包み、息子・栄を演じる石坂と丁々発止のやりとりを展開。天国の愚痴を吐露するせりふは威勢よく、一方で栄に酒やタバコをねだるせりふなどは茶目っ気たっぷりに演じ、緩急自在な演技を披露。スタジオではテンポよいかけあいにたびたび笑いが起き、撮影は終始和やかなムードで進行した。

 梅宮は本作のオファーを受けたときの心境を「倉本さんとは古いつきあいなので、正直いうと“やっぱり来たか!”と思いました(笑)。倉本さんから頼まれたら、これは断れないなと感じました」と明かす。第3パートの見どころについては、「ややこしい事は抜きにして、僕の姿を見て、“あぁ、やっぱり昭和の役者はいいな”と思っていただけたらうれしいですね」 と力強く語った。

 梅宮が出演する第3パートの第1弾は7月15~17日、その後は不定期に放送される予定だ。

 ドラマ『やすらぎの刻~道』はテレビ朝日系にて毎週月~金曜12時30分放送。

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