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古田新太&松坂桃李、実写映画初共演 “全員被害者で加害者”のサスペンス・ヒューマンドラマ

映画

映画『空白』に出演する(左から)古田新太、松坂桃李
映画『空白』に出演する(左から)古田新太、松坂桃李 ※松坂桃李画像 (C)廣瀬靖士

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 俳優の古田新太と松坂桃李が共演する映画『空白』が、2021年の全国公開に向け製作されることが決まった。古田と松坂は映画『パディントン』シリーズの日本語吹き替えで共演したことがあるが、実写映画では初共演となる。

【写真】「松坂桃李」フォトギャラリー

 本作は、現代における人と人のつながりや家族の絆、そしてメディアの正体を浮き彫りにしていくサスペンス・ヒューマンドラマ。『あゝ、荒野』(17)、『新聞記者』(19)、『宮本から君へ』(19)など話題作を世に送り出すスターサンズ・河村光庸プロデューサーが企画、『ヒメアノ~ル』(16)、『犬猿』(18)、『愛しのアイリーン』(18)の吉田恵輔が監督・オリジナル脚本で挑む。

 全てのはじまりは、よくあるティーンの万引き未遂事件。スーパーの化粧品売り場で万引き現場を店主に見られ逃走した女子中学生、彼女は国道に出た途端、乗用車とトラックにひかれ死亡してしまった。

 女子中学生の父親は「娘が万引きをするわけがない」と信じ、疑念をエスカレートさせ、事故に関わった人々を追い詰める。一方、事故のきっかけを作ったスーパーの店主、車ではねた女性ドライバーは、父親の圧力にも増して、過熱するワイドショー報道によって、混乱と自己否定に追い込まれていく。

 真相はどこにあるのか―? 少女の母親、学校の担任や父親の職場も巻き込んで、この事件に関わる人々の疑念を増幅させ、事態は思いもよらない結末へと展開することに―。

 古田が演じるのは、交通事故で死亡した女子中学生の父親で、真相を探るため関係者にさまざまな圧力をかける漁師の添田充。古田は「いつもふざけてばかりのおいらですが、ちょっと頑張って哀しいお父さんを演じられたらなと思います。社会の何かおかしいなというようなものの話のタネになるような作品になれば」とコメント。

 一方、松坂は、女子中学生が死亡したきっかけを作ったスーパーの店長・青柳直人役。「シンプルではありますが様々な解釈ができる、そんな映画になる気がします。撮り終えた時に『空白』という作品が自分にとってどんな答えをもたらす映画になるのか、それを問いかけながら撮影に臨みたいと思います」としている。

 撮影は3月下旬にスタート、愛知県蒲郡市を中心に全編オールロケを行い、4月中旬にクランクアップの予定。

 映画『空白』は2021年公開予定。

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