山崎賢人&松岡茉優、笑顔の中に垣間見える孤独…『劇場』場面カット公開

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俳優の山崎賢人が主演を務め、女優の松岡茉優が共演する行定勲監督最新作『劇場』より、主人公の劇作家・永田(山崎)と彼を支える沙希(松岡)の笑顔の中に孤独が垣間見える新たな場面カットが一挙解禁された。
【写真】2つの側面が垣間見れる… 映画『劇場』場面写真
本作は、又吉直樹が芥川賞受賞作品の『火花』より前に書き始めていた、作家の原点とも言える同名の恋愛小説(新潮社)を映画化。主人公の不器用な劇作家・永田を山崎が、彼に恋をして必死に支えようとする沙希を松岡が演じ、恋愛における幸せと背中合わせのどうしようもない葛藤や矛盾を描き出す。
脚本家兼演出家の永田(山崎)は、中学からの友人と立ち上げた劇団は解散状態で、言いようのない孤独を感じていた。そんなある日、永田は自分と同じスニーカーを履いている沙希(松岡)を見かけ声をかける。女優になる夢を抱き上京し、服飾の大学に通っている学生・沙希と永田は恋に落ち、お金のない永田は沙希の部屋に転がり込み、ふたりは一緒に住み始める。沙希は自分の夢を重ねるように永田を応援し続け、永田もまた自分を理解し支えてくれる沙希を大切に思いつつも、理想と現実と間を埋めるようにますます演劇に没頭していきー。
解禁された場面写真には、“表現者“であろうとして虚勢を張っているが、沙希の前では安心しきった笑顔や純粋無垢な瞳を見せる永田の姿や、その一方で、創作を生業として生きていくことへの不安や孤独、さらに生気がない目で近寄り難い空気を醸し出した姿が写し出され、山崎の2つの側面を垣間見ることができる。そして沙希も、永田の全てを受け入れるような慈愛に満ちたほほ笑みを見せるも、寂しい表情で涙を流したりと、劇中で多彩な表情を見せている。
行定監督は、「美しいものと醜いものが映っている青春映画にしたいと思った」と語っており、完成した映画を観た又吉も「“生々しさ”とか“痛み”みたいな、そういう部分を小説でも描いたつもりだったので、それが映像になると、よりいい意味で“いるな”っていう感じがしました」とコメントしている。
※山崎賢人の「崎」は「たつさき」が正式表記
映画『劇場』は4月17日より全国公開。