美少女に“キスしたい”と迫られた幼きテロリストは… 映画『その手に触れるまで』本編映像

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第72回カンヌ国際映画祭で監督賞を受賞したジャン=ピエール&リュック・ダルデンヌ監督の最新作『その手に触れるまで』より、主人公の幼きテロリスト・アメッドが美少女に「キスしたい」と迫られる本編映像が解禁された。
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本作は、過激な思想に感化された思春期の少年が、周囲の人々との関わり合いの中で成長する姿を描く。ダルデンヌ兄弟監督作品のカンヌ国際映画祭コンペティション部門出品は、本作で8連続の快挙。さらに監督賞受賞により、同映画祭で審査員賞を除くすべての主要賞受賞という史上初の偉業を成し遂げた。ウォルター・サレス監督も称賛を贈ったほか、「鮮やか!作品の強度に驚嘆する」(ガーディアン)、「シンプルでいて、心を掴んで離さない!」(ヴァラエティ)と各メディアが絶賛した。
13歳の少年アメッドはどこにでもいるゲーム好きの普通の少年だったが、尊敬するイスラム指導者に感化されて過激な思想にのめり込み、学校の先生をイスラムの敵と考えて抹殺しようとする。狂信的な考えにとらわれてしまった少年の気持ちを変えることはできるのか…?
解禁された本編映像では、学校の先生を抹殺しようとし、少年院に入所しているアメッドと、農場主の娘ルイーズとのかわいらしいやりとりを垣間見ることができる。更生プログラムの一つとして農場作業へ毎週通っているアメッド。無表情でそっけないアメッドだが、美少女のルイーズはあの手この手で猛アタックする。うつむくアメッドの口元を草でこちょこちょしてみたり、メガネを外したアメッドの姿を見て一言「ないのも好きだな」と言ってみたり、やがてはストレートに「キスしたい」と迫ったり。日頃から笑顔の少ないアメッドも、このルイーズの言葉にはついほほ笑んでしまう。
これまで孤独な主人公を描くことが多かったダルデンヌ兄弟だが、思春期の少年たちの恋の駆け引きをカメラに収めたのは初めて。監督は「こういう撮影ができて嬉しかった」と満足のいく撮影だったことを明かした。
映画『その手に触れるまで』は6月12日より全国順次公開。