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家族を捨てた父、発達障害のある息子が30年ぶりに同居 イスラエル映画『靴ひも』公開

映画

 イスラエル・アカデミー賞で8部門にノミネートされ、助演男優賞を受賞した映画『靴ひも』が、10月に公開されることが決定した。

【写真】父と息子、涙の成長物語『靴ひも』場面写真

 本作は、一度は家族を捨てた父と、発達障害のある息子が約30年ぶりに一緒に暮らすことになり、悪戦苦闘しながら本当の親子関係を築くまでを、優しさとユーモアたっぷりに描いた感動作。父親役のドヴ・グリックマンがイスラエル・アカデミー賞で助演男優賞を受賞したほか、アメリカ各地の映画祭でも観客賞を多数受賞。2018年の東京国際映画祭ワールド・フォーカス部門にて上映された。

 母の突然の死により、約30年ぶりに同じ屋根の下で暮らすことになった父と息子。息子は明るく誰に対してもフレンドリーな一方で、皿の上の食べ物の配置から、寝る前のルーティンにまで、生活習慣への独自のこだわりが強く、苦手なことも多い。父はそんな息子にどう接したらよいか手探りで戸惑ってばかり。

 そんな2人がようやく打ち解けた頃、父は末期の腎不全と診断され、人工透析が必要になる。病状が芳しくない父は、ソーシャルワーカーの勧めで特別給付金を申請することに。その面接の場で、息子は特別な支援が必要であるとアピールするため、靴ひもを結べないふりをするのだが…。

 タイトルの『靴ひも』は、息子の苦手な動作の一つである「靴ひもを結ぶこと」からつけられたもの。息子と父親の関係の変化と成長の象徴として3度登場し、3度目の靴ひものシーンは、観る者の心に温かい光を灯す。

 監督を務めたのは、イスラエルの映画・テレビドラマ界で長年活躍するヤコブ・ゴールドヴァッサー。自らの生い立ちをもとに、居場所を探し求めるユダヤ人一家を描いた『Over the Ocean』(1991)がアカデミー賞外国語映画賞イスラエル代表になるなど、人間ドラマの名匠として知られる。ゴールドワッサー監督自身も発達障害を持つ息子の父親であり、「映画を通して人々の障害に対する意識を変えたい」という情熱が制作の原動力になったと語っている。

 映画『靴ひも』は10月より全国順次公開。

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