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世界初の5.1ch上映を実現 『地獄の黙示録』音作りの裏側に迫る、ドキュメンタリー本編解禁

映画

ドキュメンタリー映画『ようこそ映画音響の世界へ』より、『地獄の黙示録』の音作り
ドキュメンタリー映画『ようこそ映画音響の世界へ』より、『地獄の黙示録』の音作り(C)2019 Ain’t Heard Nothin' Yet Corp.All Rights Reserved.

 ハリウッドの映画音響に世界で初めてフォーカスしたドキュメンタリー映画『ようこそ映画音響の世界へ』より、『地獄の黙示録』(1979)の音作りの裏側に迫る本編映像が解禁された。

【写真】映画『ようこそ映画音響の世界へ』より、『地獄の黙示録』の音作り

 本作は、世界的に活躍する映画監督たちや、『スター・ウォーズ』(77)などを手掛けたベン・バート、『地獄の黙示録』などで知られるウォルター・マーチ、『ジュラシック・パーク』(93)などに携わったゲイリー・ライドストロームといった映画音響界のレジェンドをはじめとした、その道のスペシャリストたちへのインタビューと共に、“音”が映画にもたらす効果と重要性に迫っていくドキュメンタリー。

 解禁となった本編映像では、今年ファイナル・カット版が公開された戦争映画の金字塔『地獄の黙示録』の音響制作の裏側に迫っている。同作で音響スタッフを指揮したウォルター・マーチは『地獄の黙示録』『ゴッドファーザー PART III』(90)など多くの作品でフランシス・フォード・コッポラ監督とタッグを組んだ。『イングリッシュ・ペイシェント』(96)ではアカデミー賞編集賞と2度目の録音賞を受賞。この2部門での受賞歴を持つ唯一の人物であるマーチは、“映画音響の世界に関わるもの全員の父親”とも呼ばれる。

 マーチは『地獄の黙示録』の音響制作に当たり、今では当然のようになっている5.1chサラウンドシステムを世界で初めて実現。音を映画館のあちこちに移動させるという未知の技術に挑み、観客の意識を戦場の真っただ中に連れていくことに成功する。そして同作で使用される“音”の制作を担当制にするという方法も採用。環境音、武器の音、船の音、群衆のガヤなど、全編において1人が一つの音のみを担当した。それぞれが任された音の責任を持ち、最終的に指揮者であるマーチが一つの音にまとめ上げていくその姿は、さながらオーケストラのようだ。

 一人が複数の音を担当する場合、どこかでバラツキが発生してしまうもの。だが、1人が一つの音に集中して取り組むことで、バラツキのない一貫性のある“音”が映画全体に響く。戦場の“音”を見事に表現した同作でマーチはその卓越した業績を評価され、同年度のアカデミー録音賞を受賞している。

 映画『ようこそ映画音響の世界へ』は8月28日より全国順次公開。

『地獄の黙示録』音作りの裏側に迫る~ドキュメンタリー映画『ようこそ映画音響の世界へ』本編映像

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