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仲野太賀&長澤まさみの姿も『すばらしき世界』場面写真一挙解禁

映画

映画『すばらしき世界』場面写真
映画『すばらしき世界』場面写真(C)佐木隆三/2021「すばらしき世界」製作委員会

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役所広司

仲野太賀

長澤まさみ

西川美和

 俳優の役所広司と西川美和監督が初タッグを組む映画『すばらしき世界』より、場面写真が一挙解禁。役所演じる元殺人犯の主人公のほか、彼を取材するテレビマン役の仲野太賀と長澤まさみを捉えたものとなっている。

【写真】三上(役所広司)にすり寄るテレビマンの津乃田(仲野太賀)と吉澤(長澤まさみ)

 直木賞作家・佐木隆三の小説『身分帳』を原案とする本作は、一度レールを外れても懸命にやり直そうとする元殺人犯の男と、彼を追う若きテレビマンのカメラを通して「社会」と「人間」の“今”をえぐる問題作。これまで一貫してオリジナルにこだわり続けた西川監督が、初めて実在の人物をモデルとした原案小説をもとに、その舞台を約35年後の現代に置き換え、徹底した取材を通じて脚本・映画化に挑んだ。

 主演の役所は、人生の大半を刑務所で過ごし、社会から“置いてけぼり”を食らいながらも、真っすぐすぎる性格とどこか憎めない魅力で周囲の人々とつながっていく元殺人犯の三上正夫役を演じる。本年度の第56回シカゴ国際映画祭にて、観客賞と最優秀演技賞(役所)の2冠を獲得した。

 テレビ番組のネタにしようと、13年ぶりに出所し社会復帰を目指す三上(役所)にすり寄るテレビマンの津乃田(仲野)と吉澤(長澤)。言葉巧みにそそのかし、俗っぽい好奇の目でファインダー越しに三上の一挙一動を追い続ける。最初はおっかなびっくりな様子で密着を続けていた津乃田だったが、次第に元殺人犯らしからぬ三上の意外な一面に気づく。情に熱くまっすぐな一面や人懐こい笑みを向けてくる三上と触れ合い、彼の本当の素性が見えてきた矢先、“元殺人犯”の片鱗を覗かせる三上の姿を目撃することになる。

 場面写真は、津乃田が三上に密着し質問を投げかけながらカメラを回し続ける姿や、強ばった表情で何かを見つめカメラを回し続ける姿を切り取ったもの。そのほか、三上の人間味あふれる一面に触れネタにすることをためらい始める津乃田と、そんな様子とは対照的に、隣で撮影された密着映像を見ながら笑みを浮かべる吉澤を切り取った写真も。また、役所演じる三上が穏やかな表情で、スーパーマーケットの店長(六角精児)と談笑するシーンや、出所当日を迎えた刑務所内での一場面も収めている。

 津乃田役を演じた仲野は「(冒頭の津乃田は)強い意志を持って取材をしようという感じではなく、『ちょっと行ってみた』くらいの感覚です。ところが三上と出会っていく中で、どんどんその人間性に引かれ、目が離せなくなる」と説明。そして現場を振り返り「じつは僕自身、それこそ取材対象のように、自分の出番はない日の役所さんを、現場の邪魔にならないように見学に行っていました。それは三上さんを自分の目に焼き付けておきたかったから。なるべく、三上さんを、役所さんの存在を、僕を通して津乃田の中に染み込ませたくて。三上さんに振り回される役回りだったので、三上さんの芯に触れる機会が欲しくて通っていました」と述懐した。

 映画『すばらしき世界』は2021年2月11日全国公開。

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