Juice=Juice・宮本佳林、12年間のハロプロ活動に終止符「宮本佳林としての新しい1歩を」
本編も終盤へ近づき、疾走感のある「微炭酸」に続いて、インディーズ1stシングル曲であった「私が言う前に抱きしめなきゃね」や彼女たちのメジャーデビューシングル曲の「ロマンスの途中」と歴史を感じさせる楽曲、「生まれたてのBaby Love」や「泣いていいよ」を流れるように歌い上げ、いったんはステージを跡にした。
そして、宮本の軌跡をたどる映像が数分間流れたのちに、アンコールがスタート。紫とピンクのドレスを着た彼女が一人で歌い始めた「続いてくSTORY(Shymphonic Version feat.Karin)」の曲中で、自身の卒業についてそっと語り始めた。
会場などで見守るファンへの感謝を伝えたあと「2008年にハロプロエッグに加入してから12年間、Juice=Juiceとしてメジャーデビューして7年間、本当にたくさんの方に支えられてここまで活動してこられました」とこれまでを振り返った宮本。
その過程では「後輩がどんどん先にメジャーデビューしてしまったり、メジャーデビューの時に足を骨折してしたり、私の体調が悪く、活動休止をしてしまったり」とファンやメンバーに対して申し訳なさを感じたときもあったが、アイドルとしての自分を支え続けてくれたファンへの感謝もにじませながら「このライブが終わったら私は、宮本佳林としての新しい1歩を踏み出し、人間もパフォーマンスも磨いていきます」と誓った。
曲が終盤へ向かう直前には、他の8名もステージに登場。彼女を囲むかのように、メンバー一丸となって歌い上げた。その後、宮本が届けたメッセージを受けて、グループを代表して金澤が彼女の卒業に対する思いを述べた。
宮本との思い出をたどりながら「卒業に対して『寂しい気持ちはない』と言ったら正直嘘になります」と明かした金澤。グループの歴史を振り返りながら「佳林はとても優しい人です」と話した彼女は、後輩たちに思いを巡らせ「既存のグループに途中から加入するというプレッシャーの中で、佳林の優しさや柔らかい雰囲気に救われた子たちはきっと多いはず」と振り返った。
さらに、宮本は「昔からライブが大好きな人でした」と評価。この日迎えた卒業公演にまでに「『卒業延期をしてでもちゃんとライブをして終わりたい』と言ってくれたとき、佳林らしいなととてもうれしかったのを覚えています」と語り、「これからのソロ活動でも、そんな大好きなライブはもちろん、今まで挑戦したことのなかった新しい世界にも果敢に飛び込んで佳林らしく邁進していってください」エールを送った。
その後、パフォーマンスへと戻ったグループは「Magic of Love(J=J 2015Ver.)」と「Wonderful World」を熱唱。終演間際に一人だけステージに残った宮本は、360度から見守るアリーナ席からスタンド席のすべての観客へ向けて精一杯手を振り、笑顔のままJuice=Juiceのメンバーとして最後のステージを後にした。
今回の卒業公演で披露した宮本佳林のソロ曲「未来のフィラメント」は配信中。
■『Juice=Juice コンサート 2020 〜続いていく STORY〜 宮本佳林卒業スペシャル
』
1:「ひとりで生きられそう」って それってねえ、褒めているの?
2:好きって言ってよ
3:プラトニック・プラネット
4:風に吹かれて
5:禁断少女
6:愛・愛・傘
7:銀色のテレパシー
8:如雨露
9:メドレー
・伊達じゃないのよ うちの人生は(宮本佳林・井上玲音)
・アレコレしたい!(宮本・工藤由愛)
・背伸び(宮本・松永里愛)
・Vivid Midnight(宮本・稲場愛香)
・Sexy Sexy(宮本・段原瑠々)
・スクランブル(宮本・植村あかり)
・ラストキッス(宮本・高木紗友希)
・香水(宮本・金澤朋子)
・大人の事情(宮本・金澤・高木・植村)
10:CHOICE&CANCE
11:ポップミュージック
12:この世界は捨てたもんじゃない
13:未来のフィラメント(宮本ソロ曲)
14:がんばれないよ(宮本を除く8人の新体制)
15:微炭酸
16:私が言う前に抱きしめなきゃね(インディーズ1stシングル曲)
17:ロマンスの途中(メジャーデビューシングル曲)
18:生まれたてのBaby Love
19:泣いていいよ
〜アンコール〜
20:続いてくSTORY(Shymphonic Version feat.Karin)
21:Magic of Love(J=J 2015Ver.)
22:Wonderful World