ビル・ゲイツが28億円超えで競り落としたダ・ヴィンチの手稿も登場 『ブックセラーズ』公開決定
世界最大規模を誇るニューヨークブックフェアの裏側から、本を愛するブックセラーたちの世界を追ったドキュメンタリー映画『ブックセラーズ』が、4月23日より公開されることが決定。ポスタービジュアルが解禁された。
【写真】28億円超えでダ・ヴィンチの手稿を競り落とした、ビル・ゲイツ
タイトルの『ブックセラーズ』(原題:The Booksellers)は、直訳すると「本を売る人たち」。彼らは単に本を売るだけでなく、“本を探し、本を売り、本を愛する”人たちだ。本作に登場するブックセラーたちは、ニューヨークの老舗書店の人々から、業界で名を知られたブックディーラー、希少本のコレクター、古書業界に新しい風をもたらす若手、伝説の人物まで多彩な顔ぶれ。彼らはみんな、本をビジネスとして扱うだけでなく、本への愛情にあふれており、中には「奇人」とも「物好き」とも言えるようなユニークなキャラクターも。そんな面々が、スクリーンを通して時に笑いや感動を与えてくれる。
本作の要所要所に登場し、辛辣でありながらユーモアあふれる語りを披露するのは、NY派の作家、フラン・レボウィッツ。彼女はNetflixで配信中のマーティン・スコセッシによる新作ドキュメンタリーシリーズ『都市を歩くように -フラン・レボウィッツの視点-』の主人公としても知られる。映画ではそのほか、ビル・ゲイツによって史上最高額の2800万ドル(約29億5000万円)で競り落とされた本「レオナルド・ダ・ヴィンチのレスター手稿」や、あの「若草物語」のオルコットが偽名で書いたパルプ小説、宝石が施された本、人間の皮膚で作られた本など、普段はコレクターしか見ることのできないような希少本を多数紹介している。
監督はドキュメンタリーで活躍してきた D・W・ヤング。製作総指揮とナレーションを務めたのは、“インディペンデント映画の女王”と呼ばれる女優のパーカー・ポージー。
ポスタービジュアルは、ニューヨークの小さな書店の扉をモチーフにしたもので、右角には映画に登場するブックセラーの飼い猫を配置している。上には「本のない人生なんて。」とブックセラーの思いを代弁しているかのようなコピーが添えられている。
映画『ブックセラーズ』は4月23日より全国順次公開。