ハローキティ初のハリウッド映画、実写&アニメ混成で制作 監督はジェニファー・コイル&レオ・マツダ

ハローキティをはじめとするサンリオキャラクターの初のハリウッド映画(タイトル未定)が、実写とアニメのハイブリッド作品となることが決定。監督を米アニメ界で高い評価を得ているジェニファー・コイルとレオ・マツダが共同で務めることも発表された。
【写真】監督を務める(左から)ジェニファー・コイル、レオ・マツダ
本作は、米ワーナー・ブラザース・エンターテイメント・グループのニュー・ライン・シネマ社とプロデューサーのボー・フリン率いるフリン・ピクチャー社が企画を進めているもので、ワールドワイドに公開するハローキティ初の劇場用長編映画となる。全世界の子供から大人まで男女を問わず楽しんでいただける作品を目指しており、公開時期は未定。脚本は女性脚本家チーム「ノウン・ユニバース」のリンジー・ビアが手掛ける。
コイル監督は、最近では動画配信サービスHBO Maxの話題のアニメ『Harley Quinn』シリーズの監修を務めており、大ヒットアニメシリーズ『Bob's Burgers』のうち6シーズンで監督を担ってきた。初期には『King of the Hill』『スペクタキュラー・スパイダーマン』といった人気テレビアニメにも携わった。
日系ブラジル人のマツダ監督は、ウォルト・ディズニー・アニメーションでキャリアをスタートさせ、大ヒット作『ベイマックス』『ズートピア』『シュガー・ラッシュ:オンライン』、最近ではドリームワークス・アニメーションの『スノーベイビー』などに携わった。監督デビュー作は、ディズニーの短編アニメ『インナー・ワーキング』で、『モアナと伝説の海』と併映され、2017年第89回米アカデミー賞短編アニメーション部門の最終選考作品に選ばれた。
コイル監督は本作について「これは人気キャラクターに息を吹き込み、ハローキティが代表する愛、友情そして共生というメッセージを広める貴重な機会でもあります。キティならではのもたらす喜びと幸せをまさに世界が必要としています」とコメントしている。
ハローキティは、1974年にサンリオが生み出し、翌75年に最初の商品を発売。76年にはサンリオの米国進出に伴い、海外での商品販売をスタート。これまで日本国内での劇場映画、テレビアニメなどのほか、米国企業製作によるテレビアニメシリーズ放送(1987年)の例がある。