スカーレット・ヨハンソン、HFPAボイコットを呼びかけ「性差別的な質問を何度もされた」

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アカデミー賞の前哨戦としても知られるゴールデン・グローブ賞。この賞を主宰するハリウッド外国人映画記者協会(HFPA)の会員が多様性に欠けていることが問題視されている中、スカーレット・ヨハンソンが別の視点から、ボイコットを呼び掛けた。
【写真】第73回ゴールデン・グローブ賞<フォト集>
今年のゴールデン・グローブ賞授賞式の直前、主宰するHFPAの87名の会員のうち、黒人の会員が1人もいないことが報じられ、問題になった。組織として多様性がないことは、ゴールデン・グローブ賞の選考にも偏りが出る可能性がある。今週、改革案が発表されたものの、まだ関係者には懸念が生じている。
そんな中、スカーレット・ヨハンソンがHFPAと距離を置くよう呼び掛ける声明を、Varietyに発表した。
「映画のプロモーション活動において、授賞式のシーズンには、授賞式だけでなく記者会見に参加することが求められます。これまでHFPAの特定のメンバーから、セクハラまがいの性差別的な質問やコメントを投げかけられてきました。これこそが、わたしが長年彼らの会見に参加することを拒んできた理由です」と協会を非難。
協会の体質がセクハラを生み出す温床になっていると痛烈に批判し、「基本的な改革が為されない限り、我々はHFPAから退き、組合と映画産業全体が結束する重要性と、その力に意識を集中させる時ではないでしょうか」と考えを明らかにした。
またDeadlineによると、『ザ・エージェント』と『7月4日に生まれて』で主演男優賞、『マグノリア』で助演男優賞と、これまで3度ゴールデン・グローブ賞を受賞しているトム・クルーズが、HFPAにトロフィーを送り返したという。スカーレットやトムに先駆け、『ある家族の肖像/アイ・ノウ・ディス・マッチ・イズ・トゥルー』で主演男優賞を受賞したマーク・ラファロも非難するコメントを発表しており、大物俳優からの批判が相次いでいる。
さらに、NetflixやAmazon、ワーナーメディアがHFPAと仕事をしないと発表したほか、例年ゴールデン・グローブ賞授賞式を放送しているNBC局も、2022年の授賞式の放送を取りやめることを発表している。