エレン・デジェネレスのトーク番組、2022年終了へ 19年の歴史に幕
アメリカのお昼の人気トーク番組『エレンの部屋』が、これから放送されるシーズン19をもって終了することが明らかになたった。司会のエレン・デジェネレスが、ゲストに迎えたオプラ・ウィンフリーに心境を語った。
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現地時間12日、The Hollywood Reporterのインタビューでエレンが明らかにしたもの。本番組は、お昼の時間帯に放送されるトーク番組の中でも代表的存在で、ドウェイン・ジョンソンやトム・ハンクスといった大物俳優からジャスティン・ビーバーやレディー・ガガ、マドンナといったミュージシャン、またヒラリー・クリントンやミシェル・オバマといった政界の顔まで、さまざまなゲストが出演。明るく楽しいトークを繰り広げた。
2003年に放送が始まって以来、これまで18シーズンが放送され、デイタイム・エミー賞を多数受賞するなど評価も得てきたが、昨年、制作現場でのハラスメントが告発され、内部調査の結果プロデューサー3人が解雇される事態に発展した。インタビューでは、「クリエイティブな人間なら、常に挑戦することが必要。この番組は素晴らしくて楽しいけれど、もう“挑戦”ではなくなった」と理由を述べ、放送終了については数年前から検討していた事で、ハラスメント告発とは関係ないと明言している。
番組終了の発表を受け、12日放送のオープニングで改めて終了をアナウンス。「この18年は、私の人生を変えました。皆さんが私の人生を変えたんです」「観てくださった皆さんに、一緒に笑い、ダンスし、時に泣いてくださった皆さんに、ずっと感謝し続けます。この番組は私の人生で最高の経験です。すべて皆さんのおかげです」と、視聴者に感謝を伝えた。
また、翌日のエピソードには、英王室を離脱したヘンリー王子とメーガン妃に初めてインタビューを行ったことでも注目の、人気司会者で友人でもあるオプラをゲストに招き、シーズン19で番組を終える心境を話した。
「オープニングのリハーサルはしてなかった。話すつもりだったけれど、言葉が口から出てこなかった。話し始めるまでは大丈夫だったけど、話したらリアルになったの。明らかに、感情的になった。だって終了することはリアルなことだから。だけど気分は良いわ」と明かした。
また、スタッフに告げた時の様子を振り返り、「涙、涙だった。ここにいる皆が大好きだから、伝えるのがつらかった。良い関係を築いていたからね」。「私にとっては毎日の事だった。毎日ここに来るのが私の生活で、彼らの生活でもあった。だから、皆に準備するために1年あげたかった。十分な時間をあげたかった。番組終了を一緒に祝い、最後の1年を一緒に過ごしたかった」と、このタイミングで終了を発表したことについて明かした。
ファイナルとなるシーズン19は、アメリカで9月13日より放送スタート。