霊媒師を使って夫に呼び出されたのに、彼には新しい妻がいた! 『ブライズ・スピリット』予告
ドラマ『ダウントン・アビー』シリーズのダン・スティーヴンスとオスカー女優のジュディ・デンチが贈る、名作戯曲を映画化したコメディ映画『ブライズ・スピリット~夫をシェアしたくはありません!』より、日本版予告編とビジュアルが解禁された。
【動画】『ブライズ・スピリット~夫をシェアしたくはありません!』予告編
本作は、レトロでエレガントなファッションとインテリアで彩られた英国のアール・デコ様式の豪邸を舞台に、タイムリミット付きの切ない再会を描くラブシックストーリー。原案は、これまで2000回上演されたノエル・カワードによる1941年初演の戯曲『陽気な幽霊』。1945年にデビッド・リーン監督により映画化もされた。
そんな名作を現代にフィットする物語として蘇らせたのは、大ヒットテレビシリーズ『ダウントン・アビー』の監督のひとりであるエドワード・ホール。同ドラマのマシュー・クローリー役でブレイクを果たしたダン・スティーヴンスが、スランプから脱出するために霊媒師の力を借りて亡き妻をあの世から召喚させるベストセラー作家チャールズをコミカルに演じる。さらに『007』シリーズのM役などで知られるオスカー女優ジュディ・デンチが、不思議な力を持つ霊媒師マダム・アルカティを快演している。
日本版予告編は、チャールズ(ダン)が、初の映画脚本執筆を前にして重度のスランプに悩む場面から始まる。彼の依頼によって霊媒師のマダム・アルカティ(ジュディ)は、エルヴィラ(レスリー・マン)を呼び戻す。そして、チャールズと、亡き妻と現在の妻との奇妙な三角関係が繰り広げられていく。
エルヴィラはふたたび訪れた夫との日常を喜ぶのも束の間、自分が幽霊で、チャールズには新しい妻ルース(アイラ・フィッシャー)がいることを知る。さらに、夫が自分を呼び戻した理由が、彼女の力なしでは脚本が書けないからであることが分かりショックを受ける。
それでもチャールズに頼まれるまま“共同”制作するうちに、楽しかった日々を思い出すエルヴィラ。一方、夫と共にハリウッドに行くため彼女を利用しようとたくらむルース。ルースを大事に思うチャールズは、終盤で「今も私を愛してる?」と問うエルヴィラに「君との過去は愛してる。だけど未来は見えない」と告げる。果たして彼女が下した決断は。コミカルでありながら、再びの別れを予感させる切ない余韻を残す予告編となっている。
本作について、霊媒師を演じたデンチは「この映画を観るのは、今が完璧な時期だと思うわ。観客の皆さんが素敵な時間を過ごして、少しの間、笑って夢中になれることを願っている。それが、皆が映画に望むことよね。映画は短い間だけれど、誰かの何かを一時的に止めることができるから、観客の皆さんは心配事を忘れることができる。それが、私が望んでいることよ」とコメント。
プロデューサーと脚本を務めたメグ・レナードは「現代にふさわしい脚色にすることが最も重要だった。特に女性の登場人物たちに、現代の観客が共感できる立ち居振る舞いや意見、行動をさせようと考えた。たとえばルースは、ハリウッドへ行きたいという野心を抱いていると描くことで、男性キャラクターを喜ばせる存在ではないことを表現している」と語っている。
映画『ブライズ・スピリット~夫をシェアしたくはありません!』は9月10日より全国公開。