『北斗の拳』がミュージカルに ケンシロウ役・大貫勇輔、ビジュアル公開
全世界累計発行部数1億部超えの伝説的コミック『北斗の拳』が、日本発のオリジナルミュージカル『フィスト・オブ・ノーススター~北斗の拳~』として上演されることが決定。ケンシロウ役を俳優の大貫勇輔が演じることが発表され、そのビジュアルが公開された。
【写真】まさにケンシロウ! ミュージカル『フィスト・オブ・ノーススター~北斗の拳~』での大貫勇輔
1983年から88年まで「週刊少年ジャンプ」(集英社)にて連載され、コミックス累計発行部数1億部突破の原作・武論尊、漫画・原哲夫による漫画『北斗の拳』は、最終戦争により文明社会が失われ、暴力が支配する世界となった世紀末を舞台に、北斗神拳の伝承者・ケンシロウが、愛と哀しみを背負い救世主として成長していく姿が描かれた作品。連載終了から35年以上が過ぎた今も、国内のみならず世界中で圧倒的な人気を誇っている。
そんな名作漫画が、日本、中国、アメリカにおける舞台芸術の最高峰のスタッフによりミュージカル化。海外のカンパニーと国際共同プロデュースを積極的に行ってきたホリプロが中国のRanspaceと手を組み、世界中で大ヒット・ミュージカルを手掛けるアメリカ人作曲家のフランク・ワイルドホーンが音楽を、中国の国家第一級演出・振付家の趙明(ジャオ・ミン)が振付を担当。演出は新進気鋭の演出家・石丸さちこ、脚本を高橋亜子が手掛ける。
主人公のケンシロウ役を演じるのは、『メリー・ポピンズ』のバート役、『ビリーエリオット~リトル・ダンサー~』のオールダービリー役でその類まれな身体能力を発揮し、ミュージカル界に衝撃を与えた俳優・大貫勇輔。ケンシロウの怒りと哀しみ、そして愛を、歌はもちろんのことながら、鍛え抜かれた肉体を駆使した想像力溢れるダンスで表現する。
そのほか、ケンシロウの兄・トキは、ミュージカル界でますます存在感が光る加藤和樹と小野田龍之介がダブルキャストで挑み、原作でも人気の高いレイとジュウザの役を、歌唱力に定評ある伊礼彼方と上原理生が回替わりで交互に共演。さらに、ケンシロウたち兄弟の師父・リュウケン役で川口竜也、ケンシロウの敵・シン役で植原卓也と上田堪大がダブルキャストで出演する。
なお、ケンシロウの宿敵・ラオウ役と、ケンシロウの婚約者・ユリア役、リン役、バット役などは今後発表される。
「日本のみならず世界中で長く愛される作品の主人公を演じる責任感をビシビシと感じています」という大貫は、「ケンシロウを最後まで演じ切れる強靭な肉体を作るため、現在トレーニングを続けています」と語り、「歌・ダンス・芝居のすべてが求められる役ですので、ダンサーとしてこれまで培ってきたことを最大限に生かし、自分にしかできない肉体表現を模索したいと思います」とコメントした。
ミュージカル『フィスト・オブ・ノーススター~北斗の拳~』は、東京・日生劇場にて12月上演。その後国内ツアーを経て、2022年中国ツアー実施予定。