『明日に向かって笑え!』本編映像解禁 おじさん軍団、金庫発見するも防犯装置で大ピンチに
第82回アカデミー賞外国語映画賞受賞作『瞳の奥の秘密』(2009)の脚本家エドゥアルド・サチェリと主演リカルド・ダリンが再びタッグを組み、本国では2019年アルゼンチン映画での動員数ナンバーワン記録した映画『明日に向かって笑え!』より、本編映像が解禁。主人公を含む庶民軍団が、奪われたお金が隠された金庫を見つけるも、巧妙な防犯装置に気づかず大ピンチに陥ってしまう場面を収めている。
【動画】おじさん軍団危機一髪! 『明日に向かって笑え!』本編映像
本作は、実際に起きた2001年のアルゼンチン金融危機<債務不履行(デフォルト)>を背景に、夢も財産も奪われ絶望のどん底へ落とされた主人公の元サッカー選手フェルミンが、隣人たちと協力しあって“人生の大逆転”を目指し奔走する姿を描く痛快リベンジ劇。ゴヤ賞最優秀スペイン語外国映画賞ほか数多くの映画賞に輝き、さらにアカデミー賞外国語映画賞アルゼンチン代表にも選出された。
主人公フェルミンを演じるのは、『瞳の奥の秘密』や『人生スイッチ!』(2014)などで名高いアルゼンチンの名優リカルド・ダリン。息子役ロドリゴを演じるのは、リカルドの実の息子チノ・ダリン。2人は本作で親子初共演を果たした。
そのほか、主人公の友人アントニオ役にルイス・ブランドーニ、本作でアルゼンチン・アカデミー助演女優賞を受賞したベロニカ・ジナスやリタ・コルテセなど、アルゼンチンを代表する実力派俳優が集結。人生を知る者同士の温かなつながりと心意気を体現する。
本編映像は、田舎町で農協を復活させるために出し合った出資金を悪徳弁護士マンシーにだまし取られたフェルミンら町民たちが、広大な農場にあるマンシーの隠し金庫を発見する場面からスタート。ついに自分たちのお金の隠し場所をつきとめるが、マンシーの携帯にメッセージが届く。実は金庫には巧妙な防犯装置が仕掛けられていて、フェルミンの侵入を通報したのだ。
「バレたぞ!」という見張り役の大声で、フェルミンたちは初めて大ピンチに気づく。恐ろしい形相のマンシーが猛スピードで車を走らせる中、フェルミンたちは慌てて逃げるが、中には「ダメだ。もう走れない」と訴えるおじいさんも。果たしておじさん軍団は、この危機的な事態を逃れることができるのか。そして、どうやって自分たちのお金を奪還するリベンジを企てていくのか。この後の展開が気になる本編シーンとなっている。
セバスティアン・ボレンステイン監督は、本作について「真面目に日々コツコツと生きている人たちに困難が降りかかり、波乱万丈の物語(オデッセイア)が展開するということを表現したかった」と語っている。
映画『明日に向かって笑え!』は8月6日より全国順次公開。