『川っぺりムコリッタ』松山ケンイチ、隣人と温かいご飯 ささやかな幸せ映す本予告解禁
俳優の松山ケンイチ主演映画『川っぺりムコリッタ』より、主人公が隣人たちと温かいご飯を食べるなどささやかな幸せを映し出す場面を収めた本予告と、本ポスタービジュアルが解禁された。
【写真】おいしい食と、ささやかな幸せに包まれる『川っぺりムコリッタ』予告編
本作は、『かもめ食堂』の荻上直子監督による完全オリジナル脚本作品。荻上ワールドおなじみの「おいしい食」と共にある、ささやかな幸せの瞬間に包まれるユーモアあふれる物語で、撮影は昨年9月上旬より10月上旬にかけ富山にて行われた。
孤独な青年・山田(松山)は、北陸の小さな街の小さな塩辛工場で働き口を見つけ、社長から紹介された「ハイツムコリッタ」という古い安アパートで暮らし始める。無一文に近い状態でやってきた山田のささやかな楽しみは、風呂上がりの良く冷えた牛乳。そして、お米が買える給料日を心から待ち望んでいた。ある日、隣の部屋の住人・島田(ムロツヨシ)が風呂を貸してほしいと上がり込んできた日から、山田の静かな日々は一変する。
できるだけ人と関わらず、ひっそりと生きたいと思っていた山田だったが、夫を亡くした大家の南(満島ひかり)、息子と2人暮らしで墓石を販売する溝口(吉岡秀隆)といったハイツムコリッタの住人たちと、なぜだか関わりを持ってしまい…。一緒にご飯を食べたり、笑ったり、そんな楽しい日々の中、ある日山田が北陸の町にやってきた「秘密」を住人たちに知られてしまう。
予告編は、孤独な山田(松山)がハイツムコリッタに引っ越してくるところから始まる。続いて、小さなお風呂にお湯をいっぱい溜めて入ったり、隣人の島田(ムロ)がやってきて一緒にご飯を食べたり、洗濯中の洗濯機を眺めたり、山田が日々のささやかな幸せを満喫する様子が映し出されていく。そのほか映像には、すき焼きをぐつぐつ煮る音や卵を溶く音、白い炊き立てのご飯の湯気など、見ていてお腹が空いてしまいそうな場面も。
果たして孤独だったはずの山田が、「落ちこぼれで、人間らしい、アパートの住人達」と過ごし、どう変わっていくのか。音楽を手掛けたパスカルズの独特なメロディが不思議な時間へと誘う、本編への期待が高まる予告編が完成した。
本ポスタービジュアルは、メインキャストの山田(松山)、島田(ムロ)、南(満島)、溝口(吉岡)の4人に加え、南の子どもと溝口の子ども2人、そして牛柄のヤギがハイツムコリッタの前で佇んでいる姿を捉えたもの。横には「友達でも家族でもない でも、孤独ではない」というキャッチコピーが添えられ、6人と1匹のナチュラルな表情が印象的なビジュアルとなっている。
映画『川っぺりムコリッタ』は11月3日より全国公開。