松たか子『パ・ラパパンパン』、メインビジュアル解禁 松尾スズキ熱望のヒグチユウコ描き下ろし
女優の松たか子が主演する11月上演の舞台『パ・ラパパンパン』(Bunkamuraシアターコクーン)より、画家・絵本作家ヒグチユウコの描き下ろしによるメインビジュアルが解禁された。
【写真】『パ・ラパパンパン』に出演する、松たか子、神木隆之介、小日向文世
本作は、現実と物語が交錯するゴージャスでファンタジックなミステリーコメディー。同劇場で次々とオリジナル作・演出作品を発表し続け、2020年1月にシアターコクーンの芸術監督に就任した松尾スズキが、今回初めて自作以外の戯曲演出に挑戦する。脚本を担当するのは、2016年に松尾が主演したNHKの木曜時代劇『ちかえもん』で第34回向田邦子賞を受賞した藤本有紀。松尾のラブコールを受け、松尾のホームグラウンドである舞台で“演出家と作家”として初タッグを組む。
鳴かず飛ばずのティーン向け小説家が、つい雰囲気に流され、「次は本格ミステリーを書く!」と宣言してしまう。無理やりひねり出したのは、19世紀イギリスのクリスマスイブを舞台にした欠陥だらけの物語。本人はアガサ・クリスティーばりの傑作が書けたと満悦し、久しぶりの安眠を得るが、深夜にハタと気づいて飛び起きる。現実と小説の世界が交差しながら物語が進んでいく中、作家自らが事件の真相を突き止めるため、そして“彼女自身の物語”を完結させるために奔走する-。
メインビジュアルには、主人公のティーン向け小説家(松)と、その担当編集者(神木隆之介)、極悪非道の貸金業者・スクルージ(小日向文世)が、19世紀ロンドンを思わせる衣裳で描かれているほか、ヒグチの描く人気キャラクター・ひとつめちゃんと黒猫の姿も。以前よりヒグチファンを公言していた松尾のたっての希望が実現し、完成した。
COCOON PRODUCTION 2021+大人計画『パ・ラパパンパン』は、東京・Bunkamuraシアターコクーンにて11月3~28日、大阪・森ノ宮ピロティホールにて12月4~12日上演。