福田沙紀、オーディション合格に涙 独立は「自信があったわけではなかった」
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女優の福田沙紀、俳優の井浦新が11日、都内で開催された映画『シュシュシュの娘』プレミアム試写会に、女優の根矢涼香、入江悠監督とともに出席。福田が、女優業独立に「自信があったわけではなかった」ことを告白した。
【写真】ピンクのTシャツで登場した福田沙紀 『シュシュシュの娘』プレミアム試写会より
同作は、入江監督が『SR サイタマノラッパー』シリーズ以来10年ぶりに撮った自主映画。コロナ禍での全国のミニシアター上映を目指し、仕事を失ったスタッフ、俳優陣、未来を担う若者たち、1011名という多くのサポーターと夢を求め製作された。
鮮やかなピンクのTシャツ姿で登場した福田は、客席を見渡して「みなさんに見ていただけてうれしいなという気持ちでいっぱいです」とにっこり。井浦は「さまざまな映画に参加させていただいてきてますが、入江組は初参加になります。いつか参加したいとずっと思っていたので妙なテンションになっていて、今日こうやって上映会に登壇させてもらっていることが感慨深いです」と心境を明かした。
今作のオーディションに自ら応募したという福田は「ひとりで仕事を始めるというか、所属していた会社を出るときだったので、自分のビジネス用のメールアドレスを作るところから始めました。そのきっかけがこの映画でした」と告白。「すがる思いで応募して、最初に監督から返事がきた日は、本当に手が震えて泣きましたね。自分が今後どう歩いていくか、自信があったわけではなかったんですよ。本当に丁寧なやりとりを監督がしてくださって、一緒に歩ませていただいたという感じです」と、オーディションに合格した際の気持ちを振り返った。
福田合格の決め手を入江監督は「目ですね。あとダンス。ご自身でキャラクターに合わせて作ってもらっているんです」と明かす。自分で振り付けまでしたという福田は「ダンスをちっちゃい頃からやっていたのでフリースタイル。監督に聞いてもなにも答えてくれないんですよ。『どうぞ』みたいな感じで」と苦笑した。
また井浦は、「僕もしがない俳優ですけれども、なんとかしなければならない、いつもお世話になっている映画館に対してなにができるだろうと。そんななか、入江監督は全部ひとりで発信して現状の声を伝えていくということをやられていて、僕も勇気をもらっていたひとりでした」としみじみ。「末席でいいので、俳優じゃなくてもいいので参加させてほしいですとメッセージを送ったんです」と思い入れの深さを伝えていた。
映画『シュシュシュの娘』は8月21日公開。