『ルパン三世』“次元大介”声優交代 小林清志から大塚明夫へ「ルパン。俺はそろそろずらかるぜ」
<小林清志&大塚明夫 コメント全文>
■小林清志
ルパンは俺にとって一生ものの仕事であった。命をかけてきた。我儘を言えば90歳までやっていたかったが残念。何とかかじりついていたかったが 無理だった。歳をとればそれなりの深みが出てくるはずだ。ただ映像とのギャップがあるか。
話は違うが以前、明夫ちゃんに聞かれたことがある。「なぜ親父は五ェ門を辞めたんでしょう?」と。親父とは大塚周夫先輩である。答えに窮したことがある。さぞ先輩も 無念だったにちがいない。一部の方々から言われる事があるのは、次元は歳をとった、聞きづらい。当たり前だ わたしゃ齢88歳である。俺なりに努力した結果だ。
あとは明夫ちゃんに委ねます。頑張ってちょうだい。ただ、次元はそんじょそこらの悪党とは違うぞ。江戸のイキというもんだ。変な話だが、次元は江戸っ子だ。明夫ちゃん、これは難しいぞ。雰囲気はJAZZにも似ているんだ。
最後に。これまで応援してくれた人たちにお礼を申し上げる。ありがとうございました。
ルパン。俺はそろそろずらかるぜ。あばよ。
■大塚明夫
身が引き締まりました。清志さんの想い、たしかに掴んで離さないよう精進します。
思えば僕は大魔王シャザーンで清志さんの声に出逢い、妖怪人間ベムを経て、そして次元大介に憧れました。小学5年生だったと思います。清志さんが50年をかけて生命を吹き込んだ次元大介は、もはや清志さんそのものだと思っています。次元大介から清志さんじゃない声が聞こえてきたらイヤです。もしかしたら誰よりも。だからこそ、そんな自分さえも納得させ得る次元大介になろうと勝手乍ら心に決めました。江戸の粋、江戸っ子、JAZZ、胸にしっかり刻んでバトン、受け取らせていただきます!