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音楽を愛するクリント・イーストウッド 『クライ・マッチョ』で名音楽家とコラボ

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映画『クライ・マッチョ』場面写真
映画『クライ・マッチョ』場面写真(C)2021 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved

 映画『クライ・マッチョ』で監督・主演・製作を務めるクリント・イーストウッドが、本作のサウンドトラックにも自らピアノで参加していたなどの秘話を明かした。

【写真】イーストウッド40本目の監督作『クライ・マッチョ』フォトギャラリー

 名優イーストウッドの監督デビューから50年・40作目のアニバーサリー作品である本作は、落ちぶれた元カウボーイと少年の旅を通し、生きる上で必要な[強さ]とは何かを、温かく、時にユーモラスに、時に切なく語りかける。イーストウッドは監督・主演を兼任、40年前から検討されていた原作の映画化に満を持して向き合った。

 監督デビュー作『恐怖のメロディ』(1971)でラジオDJを演じ、モントレー・ジャズ・フェスティバルを映像に収めたイーストウッドは、“音楽”にこだわり続けてきた監督だ。『バード』(1988)ではチャーリー・パーカーを描くなど、ジャズの愛好家としても知られる。『パーフェクト ワールド』(1993)、『目撃』(1997)、『トゥルー・クライム』(1999)など、監督・主演を務めながら自身で音楽を担当した作品も多い。アカデミー賞4部門受賞の『ミリオンダラー・ベイビー』(2004)、『チェンジリング』(2008)ではゴールデングローブ賞作曲賞にノミネートされるなど、彼の音楽センスは折り紙つきだ。音楽に関する長年の功績を讃え、ワーナー・ブラザースがレコーディングスタジオに“Eastwood Scoring Stage”とその名を冠したことも有名だ。

 イーストウッドが基調旋律を作った『グラン・トリノ』(2008)の撮影時のインタビューでは、「頭にメロディが浮かんだら、それをピアノで弾いて書きとめて、あとで編曲するんだ。誰かにお願いすることもあれば、自分でやってしまうこともある。特に決まりがあるわけじゃなくて、いいメロディだと思えばそれを使うまでさ」と、直感的にメロディーが浮かぶことがあることを明かしている。

 本作の音楽を任されたのは、『スピード』(1994)や『ターザン』(1999) を担当し、『モアナと伝説の海』(2016)、『ライオン・キング』(1994)など4度グラミー賞にノミネートされ、3度の受賞を経験している実力派マーク・マンシーナ。本作に込められた「愛、喪失、再起」といったテーマを音楽でエモーショナルに伝えようとしたイーストウッドは、「マークにスコアを託したんだ。彼はしゃれたテーマ曲を書き下ろし、数々のシーンにみごとなメロディーをつけてくれた。仕上がりは上々で、地元に近い土地で作業できたのも幸いだったよ」と、マンシーナの仕事ぶりをたたえている。

 さらに「数曲でピアノを担当したんだが、大した腕前じゃない。サウンドトラックならまだしも、ヒットソングを任せてもらうことはないだろうね」とほほ笑みを交えてサウンドトラックのレコーディングには自らも参加したことを明かしている。

 映画『クライ・マッチョ』は、2022年1月14日より全国公開。

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